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清水紀雄さん(有高31回)

組合法人清水農場へ

道路の両側の田畑では刈り取りがほとんど終わり、名産黒豆の枝葉が生い茂る篠山路を走りながら目的地に着き、お出会いしてお話を聞きました。
1・2年では自宅から25kmの距離を単車で通学、3・4年生では昼はバイトをしながらアパート生活からの通学、進路に向けて頑張られたそうです。
卒業後、国際観光専門学校に進学、その後、名古屋の商事会社に就職、本社(1年)・東京(5年)・京都(2年)と勤められましたが、母親の病気により退職、そして、実家に帰り父親の農業を手伝われていたが、次男でもあることから36歳の時、組合法人清水農場を立ち上げ、事務所を構えて当初は55ha程の田を借入れ、米作りを主として運営されてきました。「今は、少し減りましたけど」と言いながら、米作り14.5ha・飼料作物3ha・黒豆大豆1.2haを夫婦二人で取り組まれています。
東京勤務をされていた24歳の時、名古屋出身の彼女と結婚されました。一緒に篠山に帰って来られた時には広々とした田畑や山々に戸惑いがあったそうです。お子さんは娘さん二人、長女は結婚、次女との3人家族でおられます。また、これまで、諸外国を何回と訪問されたり、政・官・財の著名人と接見したりして見識を高め、農業経営者の先人に立ち、多い時には年30回ほど、現代さらには次世代の農業経営・政策等についての講演を農協青年部対象にされてきました。

(執筆:谷郷賢明)

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