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吉田 光之さん(有高12回)

今回は、市制々定46年を記念して三田市の各分野での活躍が顕著な人々に贈られる「さつき賞」を授賞された、本校12回生(昭和35年卒)の吉田光之さんに御登場願うことにしました。

吉田さんは平成4年から3期9年に渡り、三田市の商工会長としてその敏腕を奮われ、長年の懸案であった商工会館建設に情熱を注ぎ込み、見事実現されました。

さらに在任中、氏を駆り立てた思いの根底は「旧市街地を見捨てるな」であったと語られ、その言葉には今なお衰えを知らぬ強い故郷愛を感じました。

そのバイタリティー源は、県内各市町の皆さんと12の”還暦”野球チームを結成されており、それぞれのグラウンド持ち回りで年間50回のリーグ戦をこなしておいでとか。それも正午から午後3時までの時間帯とお聞きして、老いとは無縁の氏の日常生活の一端に触れて、思わず口にした言葉は「参りました」でした。(1週間に1試合は少しハード、あまり御無理をなさいません様に)

これほどの野球好きの方にお出会いしたことがなかったので、さらに話を進めると、当然の事のように少年野球を指導された時期がおありのようで、「次代の担い手育成はこれしかない」と言い切られるあたり、スポーツを媒体とした人づくりにも並々ならぬ思いを感じました。

「三田には共に心を通わせるものがない」その言葉の裏には、後輩達への期待が込められている様に思ったのですが、私の思い過ごしでしょうか?

本業の「肉の吉蔓」の方は、その大半を息子さんに任しておいでの様子でしたが、事業欲は相変わらずで、今は中国に興味が津々の御様子。氏が中国で事業展開されたとのニュースが届くのもほんの近い将来かもしれません。

言葉の端々に出てくる奥さんとの事「私達は夫婦にあらず」との言い回しですが、とてもホットなものを感じました。それぞれが少し退いた感じで見守りながら干渉しない、新しい時代の夫婦愛、揺るぎない信頼が支える夫婦愛を感じた束の間のインタビューでした。益々の御活躍を期待してペンを置きます。

(文責:大西勲)

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