249_1

坪ノ内 敏美 (有高17回)

三田市さつき賞受賞

昨年、三田市の市政発展のために貢献した方々に贈られる三田市さつき賞を受賞された坪ノ内さんをお尋ねしました。

まず、お伺いした応接室の壁に見事に張られた丹波石の鉄平石張りに驚かされました。
20代の頃にご自分の作で、それは室内と絶妙に調和して年代を経て重厚な雰囲気を醸し出しています。

さっそく有高の話に入ると、入学した時は、嬉しいことに新築の鉄筋の校舎だったこと。
そしてクラスは農業科で担任は3年間大西先生にお世話になったそうです。
朝の農場当番では、家畜の餌用のおからを市内の豆腐屋さんから貰って帰る時に、登校中の生徒と顔を合わせるのが恥ずかしかったことや育雛当番で友人らと夜遅くまで語り合ったことが思い出されるそうです。
また修学旅行では当時高価だったカラー写真で沢山の写真を撮ったことなどもあったそうです。

卒業後は、植木の本場である宝塚の山本の植木屋で樹木造りや造園の基本を自宅からバスで通いながら8年間修業して、その後、植木だけでなく新たに石張りを覚えるため4年間学ばれました。
その後、地元で念願の造園業を起こされ、職人1人とともに庭作りや剪定の仕事に励まれます。

28才の時に結婚され、男2人女1人のお子さんに恵まれて、現在、長男さんは家業の造園業を継がれ、この厳しい時代にも関わらず、順調に仕事を続けられているそうです。
仕事の方は、徐々に息子さんにバトンタッチされて、今は、可愛い孫さん3人に囲まれて、家族7人で賑やかに過ごされています。
また、地区では58歳の時から区長を3期務められ、その間にも三田市自家用車協会会長、社会福祉協会副会長など多くの役職も勤められ、その数多くの功績から自治功労として三田市さつき賞、兵庫県こうのとり賞などを受賞されています。

最近の楽しみは6年前より始められたゴルフで、気の合う仲間たちと月一回でコースを回ることが最大の楽しみだそうです。

(文責:岩野 弘明)

249_2249_4249_3249_5