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山田 紀久さん(有高11回)

東条湖に通ずる途中に、苗工房の看板を目にして数年前から苗の購入に寄っていたのですが、今回も苗を買いに行きました。言葉のやり取りの中で、本校の卒業生だと分かり、懐かしい昔話になり、取材させて頂きました。

長男という事で農業科に入学されましたが、まず自転車で約1時間かけて東条町黒谷から広野駅まで、そして当時の国鉄福知山線で三田駅へ、そして学校までと、通学にかなりの時間を取ってしまい、クラブ活動をする余裕さえ無かったそうです。懐かしく思い出されるのは、畜産・測量の大会に出場した事だそうです。

卒業後は、父と一緒に稲作・タバコ・花づくりを5~6年され、その後「東条カントリー」へ就職、グリーンキーパーからそして支配人と約30年勤められました。

退職後、何か自分で出来ることはと模索していた時、有高時代の同級生、美嚢種苗社長岩谷さんのアドバイスもあり、7年前に「苗工房」を立ち上げられました。

これまで順調にきましたが、昨年は土の配合が悪かったのか苗がうまく育たず損害を受け、やめようかと思われたこともあったそうです。しかし、訪れた私の目に映ったのは、5棟のハウスに青々と春野菜の苗が育ち、販売・出荷を目の前にした見事なものでした。根っからの農業人、黒々と日焼けされた笑顔に、続けて来られた自信がみなぎっていました。

28歳の時に結婚され、長男夫婦と孫3人、そして母親の8人家族、賑やかに楽しくやっていますとのことでした。地区の役(区長)も終わり、自分の好きな事に奥さんと一緒に打ち込める、充実した毎日だそうです。

春野菜を中心にサルビア・パンジー・葉ボタン・秋花の苗を販売されています。東条湖に行かれる折には、ぜひ寄ってあげて下さい。

(文責:谷郷賢明)

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