岡本由美さん

「毎日愉快に暮らしています」

昨年、キッピーモールのギャラリーで絵の初個展をされた岡本由美さんを訪ねました。有馬高校時代の思い出は、「文化祭で寛一お宮の劇をしたこと」クラス担任は徳田先生で、先生が寛一役。なぜか由美さんがお宮に選ばれたそう。ところが、「喜劇にしよう!」「それなら寛一とお宮を逆さまにしてしまおう!」と由美さんはお宮でありながら寛一っあんを蹴り飛ばすラストを考えた脚本家がいたりで大騒ぎ・・。それからは、大道具を作る人着物を持ってくる人、囲炉裏を作って、たんすややかんを揃えて、幕が上がるとアドリブの連発。やかんでお茶を淹れる時にわざと手を震わせてひっくり返して、観客は大爆笑。女優の道を選ばなかったのが不思議なくらいの出来栄えだったそうです。
クラブはワンゲル部に所属し、北アルプスは立山と剣岳にチャレンジされたそう。頂上は絶壁で怖くて怖くてためらっていたら、顧問の村上先生が「僕がサポートするので一緒に登ろう」と声をかけてくださったのに、いざ登ってみると先生を置いてきぼりにしてさっさと登ってしまったこと。下りはゴミ袋に二つ穴をあけて足を突っ込んで滑り降りた事、夜満天の星空に見とれて、次の朝には唇が腫れあがってしまったこと、話し出すと次から次へと思い出があふれ出します。
卒業してからは保育の資格を得て、兵庫中央病院の院内保育園にお勤めされたそうですが、そこでも好奇心は尽きる事なく、理想の保育を求めて他の園を見学に行ったり本を読んで勉強したり、当時の自室の本棚は保育書でいっぱいだったと言われます。にわとりや烏骨鶏を子どもたちと一緒に育て、あけびや栗を取って食べたり、存分に企画力を発揮されていたようです。その後は介護福祉士として老健にもお勤めされました。なんと老健の屋上ですいかを22個も育てたそうです。
今は、毎日絵を描いて、歌を唄って、ギターを弾いて、じゃみせんを弾いてくらしておられます。三田の歴史にも興味があり特に縄文時代を調べておられるそうです。絵は三田の市展で入選もされました!とにかく毎日が楽しくて仕方がない様子の由美さん。どこかで会ったら是非声をかけてください。元気をもらえる事まちがいなしです。

岡本由美さん1

 

自信作の絵画をごらんくださいね。

 

 

 

(執筆 中西尚美)