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梶田 勇さん (有高48回)

三田市西山のご自宅にて、サックス奏者の梶田勇さんよりお話を聞くことができました。

梶田さんは、平成5年に有馬高校普通科に入学され、部活動は吹奏楽でご活躍されました。楽器はクラリネットを担当、1年生の時には全国大会コンクールで東京の武蔵野まで演奏に行かれました。当時の有高吹奏楽部は、非常にレベルも高く、所有している楽器の数も多く恵まれた環境だったそうです。また、放送委員会にも所属されたということで、おもしろいエピソードをお聞きすると「お昼の時間に、自分で番組を作りましたね。新聞のトップチャートの曲をレンタルで借りてきて、5位から1位までをD.Jをしながら紹介しました。」とお話しいただきました。おそらく、本職顔負けのトークで、生徒みんなが昼休みの放送を楽しみにしていたのではないでしょうか。

修学旅行は、ちょうど阪神淡路大震災が起こったので延期変更になり、6月に東京ディズニーランドへ行かれたそうです。そして3年生の文化祭では、有志でバンドを組んで出場したのですが、出場した5組のバンドすべてに、それぞれ異なった楽器で出場したということで、やはり高校生活も、音楽一色の毎日だったようです。

有高卒業後は、大阪音楽大学短期大学器楽専攻JAZZ科に入学され、ジャズやポピュラーの歴史や作曲などを勉強されました。その後、三田市上井沢のミュージックスクール CAKE WALK代表の方と知り合い、そこのスクールの講師としてご活躍です。それ以外にも、島村楽器音楽教室イオンモール神戸北店、三宮店、甲子園店そして、ご自宅のスタジオと連日フル回転で、小学校高学年から70代くらいの生徒さんを教えておられます。その中でも、やはり40代から50代の生徒さんが多いそうです。(確かに、80年代の音楽を聴いて育ったこの年代は、音楽大好き人間が非常に多く、いろんな余裕の出てきたこの時期に、昔からの夢だった楽器を習うというのも大変よくわかります。)

それから、お忙しい合間にライブ活動にも精力的で、ミュージシャン仲間の方と神戸、大阪、東京など各地で演奏をされています。サックス、クラリネット、フルート、ベースと演奏楽器も多様な梶田さんに、音楽のお話をお聞きすると、「音楽は自分にとっての自己表現です。よりたくさんの人と出会うきっかけになりました。」と実に興味深いお言葉をいただきました。さらに「三田の地元でも、生演奏を気軽に聴く機会がもっとできればいいですね。音楽があると自然と人が集まってくるので、地域が活性化するためには音楽が必要ですね。」とお話しいただきました。それから、ご自宅のレッスンスタジオも拝見しましたが、ドラムセットやグランドピアノ、そしてご愛用の黒色のサックスがあり、その雰囲気に圧倒されました。

各教室の生徒さんも多く、なかなか休みも無いようですが、空いた時間には、三田市内の青野ダムや母子までロードバイク自転車で走ってくるのがご趣味だそうです。また、私生活では、平成22年に7才年下の奥様とご結婚され、昨年3月には女の子が誕生され、充実した毎日を過ごされています。娘さんにも音楽をしてもらいたいですかと質問すると、「無理に押しつけることはしませんが、自分から興味をもってくれればいいですね。」と笑顔でお答えいただきました。
私自身、音楽には大変興味があるので、今回の取材は大変楽しく取材させていただきました。実際に梶田さんのLIVEや演奏に触れてみたいなあと感じながら、スタジオを後にしました。

(執筆:谷口真弥)

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