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森口 明日香さん (有高57回)

“人と自然科で学んで”

クラスメートの大村さんと清陵会館にてお話を聞きました。

農業にさほど興味は無かったけれど、西宮の中学3年時に有高のオープンハイスクールに参加してバイオ技術なども体験していたので、わりとスムーズに人と自然科の3期生として入学。当初はカリキュラムもまだきっちりと決まっていなかったので、突然教室での授業が近くの公園へ現地学習に変更になり歩いて行ったりといろんなことが有ったようです。また3年生時には選択授業として地域の人たちと春に野菜の種をまいて秋に収穫まで一緒に作業したり、フラワーアレンジメントなどで多くの方々と交流を深めたことも良い思い出だとか。最初先輩たちが先生をあだ名で呼んでいるのがビックリしたけれど、結局それで先生を通じで皆が仲良くなっていったと感じたそうです。農業を通じて多くの人と触れ合ったり、専門学科で花や野菜の育て方から薬の事まで専門的な事を学んだので、生活力が身についたと思ったそうです。

卒業後はケーブル会社に就職され7年間勤められましたが体調を崩し現在は休職中とのこと。

今の有高生には「3年間を振り返ってもっと勉強をしておけば良かった。とくに農業関係各種検定などは、資格が有れば職種の選択肢も広がるし今なら時間が有るでしょうから取得のチャンスなのでぜひチャレンジしてほしいですね。」とのことです。

取材が終わってからも耐震補強の終わった校舎や実習棟、農場を見て回られました。現在耐震工事中の農業棟傍の植込みの中に、実習が始まる時に鳴らしていたベルを探したけれど無くなっていたのに少々戸惑っておられました。

卒業生の取材をしていると、有高を訪問するのは何十年ぶりや卒業以来初めてという方も結構居られますが、この元気なお二人は懐かしい先生や後輩の頑張りを見るためにきっと農業祭の時期になれば賑やかに訪れられることと思います。

(文責:岩野弘明)

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