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田中 正之 (有高27回)

”園芸屋 たなか 店主”

梅雨明け直後の猛暑のなか、名神高速尼崎インター近く、新幹線の高架が目の前にある園芸店 たなか を営まれている田中さんを尋ねました。

店の装飾、設備など殆ど自作というナチュラルガーデンを連想させる素敵な造りのお店で、商品もこだわりの品を全国から集められたとあって、他所とは違った雰囲気が漂う店内で、お忙しい水やりと店の模様替えの合間にお話を聞きました。

中学時代から植物に興味があり、有馬高校の園芸科に入学されます。早朝からの列車通学では、有高生は皆同じ車両に乗るほど仲も良かったとか。クラスは女子も5人の仲の良いクラスだったことや夏限定の乗馬クラブでは六甲牧場に大学生とともに過ごした楽しかった思い出が浮かびあがったとか。あとは朝早いのがつらかった農場当番や、冬の泊まりの温室のボイラー当番も、今となっては懐かしい思い出とか。

卒業後の進学はやさしかった平化先生の勧めもあって大阪の大学へ進学。 そして卒業間際に見つけた園芸店に惹かれ、就職されます。昔からの園芸への思いが一気に開花、そして将来の独立を見据え、植物の事だけでなく、店の経営から商品の仕入れなどのノウハウ全てを頭にたたみ込み、当初の予定通り3年後に独立、自宅近くに店を構えられます。この時は奥さんとの結婚、そして長女誕生と重なって大変な年だったそうです。 その後、今の場所に移転され阪神淡路大震災も経験されましたが、量販店には無いアイデアとクォリティの有る商品の品ぞろえとその時代に適応したお店の経営を続けられています。定休日でありながらも突然の訪問に、にこやかに応じて頂いたり、馴染みのお客様との応対からも田中さんの人柄の良さが伝わってきます。

最後にお店を上手にやっていく秘訣を尋ねると「もちろん奥さんと仲良くやっていることですよ。」とのことでした。
ホームページとブログも書かれていますので是非ご覧ください。
園芸屋 たなか
http://www.eonet.ne.jp/~tanakaengei/

(文責:岩野 弘明)

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