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田中 武志さん (有高41回)

植木の本場宝塚で造園業松壽園代表田中さんを尋ねて

伊丹に近い住宅街の一角にある大きな倉庫兼事務所、そして立派なお宅とその周りに植えられた、見事としかいえない手入れの行き届いた巨大な松に先ず、目を奪われてしまいました。
そして話は有高へと、家業が植木生産だったので造園科へ入学されます。担任は一年の時が五百蔵先生、2、3年と沢野先生で、お話から卒業時には10人も少なくなったくらいですから、さぞかし大変なクラスだったのがうかがい知れます。
所属した農業クラブでは役員を務め、大会や他校へ行った覚えがあるそうで、それより農場当番では朝早く登校するのが大変でしたが、植木や花に触れられ、ユンボなど農機具の操作が出来たのが楽しい思い出として残っているそうです。

卒業後は宝塚の植木屋へ修行に出られ、その間に造園専門学校にも通われます。しかし20歳の時に大黒柱のお父さんが亡くなり、急遽実家に戻られて松壽園を継がれます。
幸いにしてお父さんの懇意にされていた、得意先よりマンションのメンテナンス等の仕事を頂き、その後、順調に仕事を広げられ、現在は従業員5名・パート5名で、マンションのメンテナンスや屋上緑化にもとり組まれ、この時勢、とくに厳しい業界において堅実に会社を経営にされています。

23歳のときにご結婚、高2を頭に3人のお子さんに囲まれ、お母様と共に6人で賑やかにゆったりとお過ごしです。
地域ではだんじり保存会の南友会に所属、また地区の水利組合の役員として地域に密接して活躍されています。
有馬高校には卒業後も農業際に植木の即売会で訪れたりして、そこでも多くの先輩方と知り合うことも出来て、良き思い出も沢山あるそうです。
今も三田市内にある水田で米を作っていて、「有高の傍も走っていますよ」とのこと。是非清陵会館にも立ち寄ってくださるようお願いしておきました。

(文責:岩野弘明)

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