person

かつての教え子から、是非藤井先生を取材してほしいとの依頼を受け、先生宅を訪問しました。

開口一番「有高の一番良い時代に勤務させて頂きました」とのこと。職員・生徒・保護者との関わりは、良い思い出ばかりだそうです。

本校には新任として着任され、2年目からクラス担任となりました。3年間持ち上がりましたが、特に2・3年ではクラス変えなしで、日曜日には飯盒炊さんに行ったり、共に話し合ったり笑いあったり励ましあったり、何せ生徒と共に過ごす時間が多かったそうです。「卒業時には『さん・しち・ごじゅういち』の文集を作ってくれました」と、古くなった手書きの文集を見せて下さいました。その後何年間も続いて発行されたそうです。又、クラス会(同窓会)も度々開かれ、今年で20回目とのことでした。

部活動では、演劇部とバスケット部の顧問をされ、特にバスケットについては、これまでに経験がなく大変だったそうですが、定時制のバスケ専門の平野先生にも協力頂き、男子が県ベスト16に入ったこともあったそうです。本校での5年間の経験が、その後の転勤された学校でも高く評価され、30年間バスケット部の顧問を続けられました。

本校での5年間の勤務の後、数校を勤務され、甲北高校の校長を最後に退職。退職後の2年間はキャリア教育推進委員として各学校・教育委員会を訪問されていました。

又、もともと農作物の栽培に関心を持っておられ、現役中にも家庭菜園をされておられましたが、時間的に余裕のできた今後は、本格的に自家栽培に取り組もうと50日間の農業研修を受講。神戸市が推薦する認定農家として、昨年、1.4アールの田圃を借り入れスタートされました。

田圃にはハウスを2棟建てられ野菜作りに、「種からまいて苗を育てトマト・キュウリはそれぞれ100本ずつ植えるんですよ」と聞き、ただ驚くばかり。ご夫婦で6kmはなれた田圃へ行き、世話をされている姿が目に浮かんできます。丹精込めて作られた野菜は近くの販売店で販売されているそうですので、27回卒3年7組の皆さんも心のこもった野菜が食べられるかもしれません。又、農業後継者育成にも力を注がれています。

奥さんと娘さん2人の4人家族、5月からは3人になりますとのこと、充実した毎日を過ごされています。

book

 

宝物の文集「さん・しち・ごじゅういち」

 

 

 

 

 

tomato

 

 

育苗したトマトの苗

 

 

 

 

 

 

 

(文責:谷郷 賢明)