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谷 一美さん(有高18回)

トマト栽培40年、「晴耕園」園長を訪問

1組農業科で3年生の時は、今は亡き飯野先生が担任。父親が乳牛を飼育されていたことから、3年間、毎朝搾乳をしてから自転車で通学したこと、又、3年の時北海道へ実習に行き色々体験されたことなどを、懐かしく話して頂きました。

卒業して1年後、父から任された2頭の乳牛を友人に譲り、その代金で100坪のビニールハウスを建てて、当時一番の収入が得られるとキュウリ作りに取り組まれました。2年間で実益を上げられた後、今度はトマト作りに転身。

順調に実績をあげられ、現在は2反の面積にガラス張り温室8棟を設け、誰にも真似できないピート栽培によるトマト専業経営をされています。年2回の収穫(5~7月、10~11月)で、「晴耕園」での直売と「道の駅 淡河」での販売をされており、「トマト本来の味がする」と大好評だとか。

又、一方で昭和56年より兵庫県に籍のある財団法人「杉山社会福祉会」の菜園大学を開設。体と心の「予防福祉」の概念を掲げ、「健康の維持増進と野菜の手づくりの喜びと利害関係から解き放たれた新たな仲間作り」を目的とする「北神菜園大学」に、土地を提供されると同時に、指導教官として60歳以上の高齢者の方々60名に野菜作りを指導されるようになりました。大好評で毎年応募が殺到しており、新しい友と会えるのが楽しみだそうです。

さらに休耕田を利用して、貸し農園も開設しておられます。

昭和46年に結婚、1男1女のお子さんに恵まれ、ご長男夫婦に2人のお子さんがおられるのですが、岡山に住んでおられるとのこと、お孫さんの顔が毎日見られないのが残念そうでした。

日焼けした笑顔から、充実した日々を送られている様子がうかがえました。

(文責:谷郷賢明)

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