谷口 良治さん (有高11回)
本校では農業科で学ばれました。乙原から自転車で通われ、行きは40分、帰りは1時間かけての通学が大変だったこと、柔道部で1年間だけ頑張ったこと、マラソン大会ではいつも上位だったことなど、懐かしく話していただきました。母親の体調が思わしくなかったことから、学校が終われば直ぐ帰宅し、農業の手伝いをされたそうです。
卒業後は農業の傍ら、農閑期には木の切り出しの手伝いを2、3年、それから運送業を5年、その後、太陽電線に入社され、62歳まで勤められました。
退職後、地区の農業経営に取り組まれ、まずは乙原地区の営農組合を発起人として立ち上げられ、組合長になられました。そして平成19年、営農組合から株式会社への移行が行われて(株)千丈寺農産が誕生し、株主38名・役員7名・社員2名でスタート、その代表取締役社長に就任されました。千丈寺農産では、コシヒカリを主とする稲作、キャベツを中心にした野菜作りなどをし、農機具を入れる大きなハウス・事務所もあり、発足して3年目、苦労もあるが、やればやるほど結果が出て充実していますとのことでした。
27歳の時に結婚、一男二女に恵まれ、そのお子さんたちも既に結婚、6人のお孫さんがおられます。今はご夫婦水入らずの生活ですが、「皆が帰ってきて賑やかに過ごすときが、一番良いですね」とのことでした。
地域においても人望が厚く、若い時から地区の役に就かれて区長まで一通り務められたそうです。今は、水利委員、農業委員を務められ、頑張られています。
(文責:谷郷賢明)
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