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酒井毅 さん (有高7回)

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  酒井毅(さかいつよし)さんは、昭和30年(第7回卒)有馬高校農業科を卒業し、乳牛一頭を購入し酪農を始められました。

  農業経営の方向付けが大きく変化する中で、酪農経営を中心にすることを決意した酒井さんは、本場の酪農を学ぼうと、昭和40年、28歳の若さで渡米し、カリフォルニア州コントゥコスターカントリの2000頭を飼育する大型牧場で一年間研修されました。スケールの大きさや、完全分業システム経営と大きく違う経営方法に驚かれたようでした。

  帰国後、結婚を機に、本格的な酪農経営を目指され、併せて従来からの水稲栽培にも力を注がれます。そして、乳牛も13頭になり順調に経営拡大をしていましたが、昭和50年突然に体調を崩され、酪農生活に終止符を打つと言う経営転換を余儀なくされました。

  体調回復に伴い、自分の将来の農業経営を模索しつつ、酪農ヘルパーや、地域で進められていた土地改良事業が進められている役員を勤めました。そして、再度稲作経営に挑戦する事を決断され、JA三田農協のオペレーターとして農作業受託作業を積極的に取り入れ、兼業農家対策に大きく貢献されました。

  又、従来から「環境を考えた米作り」を自らの指針とされ取り組んでこられており、ここに来て、稲作経営のリーダーとして環境創造型農業に全エネルギーを注いで取り組まれています。 簡単に実践例を挙げると

  1. 共同堆肥施設や堆肥散布機械の購入・整備などを行い土づくりの定着
  2. 減農薬栽培技術による高付加価値生産米体制の構築
  3. 合鴨稲作の実践と推進
  4. 持続性の高い農業生産方式導入計画の認定

  特に、合鴨稲作に於いては、「環境に優しい農業」を考えるうちに、平成9年から合鴨で除草・無肥料・無農薬で米を創る農法をと試験的に始められ、その結果、技術的にやっていけると実感した酒井さんは、翌年、須磨田地区の有志や仲間をつのり「三田合鴨稲作会」という組織を立ち上げました。そして、有機農業生産物生産行程管理者の認定を受けられ、さらに生産技術を高める研究活動を続けておられます。

  今、生産された合鴨米は農協市場館「パスカルさんだ」で「合鴨こしひかり」として大好評を得ています。

  このように、酒井さんの取り組みは地域はもちろん三田市、さらには県下に認められ、高い評価をうけ、いろいろな役職にも就かれ頑張っておられます。時間の経つのも忘れて聞き入ってしまいましたが、全てが紹介できないのが残念です。

  「環境」を考えた農業「米作り」に私達のリーダーとして今後も活躍されることを期待します。

(文責:谷郷賢明)

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