卒業時は3年8組、山田先生が担任。3年間テニスに明け暮れた日々だったそうです。

　卒業後は東急観光株式会社に入社されましたが、進学の夢が捨てきれず、関大（2部）に入学。昼は仕事、夜は勉強の両立の厳しさを体験されたそうです。昭和39年の東京オリンピック開催にともなって、仕事がさらに多忙になり、大学は中退されました。

　しかしテニスとは縁が切れず、32歳の時、社内のテニス部に入り、数々の大会に出場・活躍。平成10年、57歳の時、三田市テニス協会3代目の会長に就任されると同時に、兵庫県テニス協会の理事にも任命されました。

　60歳で会社を退職されてからは、ますますその手腕を発揮され、三田市テニス協会会長として、また三田市体育協会常任理事として、地域スポーツの活性化に尽力されると共に、県の総務委員長として、協会内活動はもちろん、対外的な活動・イベント等において協会内部取りまとめの中心的な役割を担ってこられました。特に、昨年は「のじぎく国体」を中心となって取り組まれ、成功裡におさめられました。

　これまでのテニス界への多大の功績が認められ、来る5月31日、東京岸記念体育館で、県下でただ1人が受賞される日本テニス協会功労賞を受賞されることになりました。皆さんとともに祝福し、今後もさらにテニス界で活躍されることを期待したいと思います。

　家に帰れば27歳の時に結婚された奥さんとの生活。お子さんはと聞きますと、長女は結婚して仙台に、長男は金沢にお住まいだそうで、2人で楽しくやっていますとのことでした。

（文責：谷郷賢明）