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藤田美知子 さん (有高11回)

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肖像写真

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40アールの畑に一人でブドウを栽培

 ご実家も農家で、子供の頃から農家に嫁ぐのだと吉川分校(現吉川高校)に入学。家業を手伝いながら3年間通学されました。

 今振り返っての一番の思い出はとうかがうと、「同級生だった主人と卒業式に結納を交わし、誕生日(3月20日)に結婚をし、学割で新婚旅行に行ったことですよ」と、懐かしそうに話して下さいました。

 卒業後は、お2人で1.5ヘクタールの田圃で酒米(山田錦)作りをされました。ご主人が勤めに出られている間も1日中田畑の管理をなされていたそうで、冬の柴刈りも、今になると懐かしいそうです。

 平成元年に、地域のブドウ栽培の取り組みに合わせて、40アールの畑で藤稔とピオーネの栽培を始められましたが、ブドウと米作りとこれまで以上にご多忙な中、平成13年にご主人が逝去され、続いて3年後にご長男が亡くなられました。そのため、現在、田圃は人に任せて、ブドウ栽培に専念されています。冬の間の土作りや収穫の時期は、ブドウ塾や近所の方々の手助けを受けられますが、一房一房の収穫・誘引・摘粒・製房はすべてお一人でされているそうです。

 ご主人が亡くなられるまでは、地域の活動にも貢献され、民生児童委員や交通安全協会の会員として、ボランティア活動に積極的に取り組んでこられました。お一人で、地域・お寺・親戚づきあいをしなければならなないので、休む間もなく元気にふるまっておられますが、以前はぜんそくがあり10回以上救急車で搬送されたこともあったそうです。お一人になられてからは、気が張り詰めているのか頑張っていますとのこと、又、ご趣味でヨーロピアン・フラワーアレンジメントをされていて、若い方々からエネルギーをもらっていますとのことでした。

 この仕事をやっていて一番嬉しいのは「毎年のお客さんから、収穫期が近づくと声をかけてもらえること」だそうです。又、嫁がれたお嬢さんが3人のお子さんに恵まれていて、会えるのを楽しみにしているそうです。

 最後に、ご主人が手塩にかけて世話されていた盆栽の傍で、お写真を撮らせていただきました。

(文責:谷郷賢明)

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