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後 秀明 さん (有高25回) 

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  後 秀明 さん (有高25回)

    神戸市役所で農政ひとすじ

 神戸市西区の西神文化センター内にある神戸市産業振興局農業振興センターで27回上村さんと同じ職場に居られる後さんにお話をお聞きしました。

 吉川町で家が農家だった為か、そんなにも迷うことなく農業科に入学されます。 クラスには尼崎など都市部からの生徒もいたけれども、農業を学びたい思いから違和感はなく、楽しく過ごせたそうです。

 農業といえば稲作以外知らなかった身には牛、花やブドウなど目新しく新鮮に思えたそうです。担任は、何事にも真剣な上辺だけじゃなく、怒るときは、顔を真っ赤に怒られていた西浦先生に三年間お世話になり、先生とは3年生の夏、北海道の畜産農家での一週間の体験実習に参加した時のこと、研修も無事終え、迎えに来られた先生や仲間と帰る途中の東京で一人はぐれてしまい、如何にか一人で三田まで帰って来たのですが、後日、先生は夜遅くまで探し回ったんだぞと叱られた思い出があるそうです。また、「君らは決して農業の邪魔をする仕事には就くなよ。」と言われた作物の飯野先生の言葉は今も記憶に残っていますとのこと。

 48年に神戸市役所に農業職で入所され、最初は共済関係を、その後は北区農政事務所を経て、現在の部署では認定農業者や里づくり事業に携われています。今振り返れば、自分は学校と家の往復だけで教科書で覚えたことは社会ではあまり役に立たず、高校時代は幅広い知識や体験をすべきではと後輩にアドバイスをくださいました。 

 楽しみは入所して始めた仲間との草野球で、他の部署との交流も出来、人との付き合いが広がったそうで、つい最近までプレーをされており、今もメンバー登録をされているとか。

 現在は土日も仕事に追われ、地元はほったらかしなので、退職後は、のんびりと過ごし、米作りでもできればと温和なお顔でお話していただけました。


       

                                                                      (執筆:岩野弘明)

                                                                

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