[ 表紙 / 恩師へのインタビュー / 平家典久 先生 ]

平家典久 先生

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肖像写真

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なつかしいあの頃、よき時代

 教師生活のスタートをきった最初の学校が有馬高校でした。当時の私にとって、有馬の地名は六甲のすぐ裏の名湯有馬温泉であり、有馬温泉の近隣に位置する学校だと思っていました。のちに三田市内の学校と知り、がっかりしたことを思い出します。しかし、神有電車(神戸電鉄の昔の呼び名)の終点の三田駅で下車し、学校までの街のたたずまいにすぐに私の心は魅了されました。商売っ気のない趣のある店先・白壁の旧家・ひなびた橋・川や山など、自然に抱かれた三田の町並みがすっかり気に入りました。

 有馬高校での4年間は、若さを武器に生徒と共に汗を流し、青春のエネルギーを燃焼させた良き一時代でした。今でも当時を語る時、生徒との熱い触れ合いの一コマ、一コマが鮮明に蘇ってきます。また、先生方の温かいご指導のもと、教師としての資質、器を醸成していただいた学校として思い出深いものがあります。

 縁あって、また三田の地に帰ってきましたが、鉄筋のマンション、車の騒音、時折尋ねてくれる教え子の姿に、諸行無常を感じております。

(三田西陵高等学校長 平家典久)

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