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「オーストラリアにて学ぶ」 安田祐二君(オーストラリア長期留学生)

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 「お久しぶりですと」日本語で話し掛けられ、振り向くと精悍に日焼けした長期留学生の人と自然科の安田君でした。

 3月に日本から1人旅立ち、オーストラリアへ。「最初3か月は本当に言葉に苦労しました」友人との会話が成り立たず、相手にされませんでした。と笑いながら話してくれました。日本との生活の違いに戸惑いながらも、数か月で会話には困らないほどの語学力を身につけたことに感心しました。友人も多く出来、充実した毎日をすごしているのが良く分かりました。

 ウインマリーの先生方に安田君の事を聞いてみると、どの先生方からもよく努力して、よく勉強する模範的生徒だとお褒めの言葉があり、事務局としても大変うれしく、また、両校の架け橋としても頑張ってくれていることに有高魂を感じました。歓迎の全校集会や授業にも、我々研修団のためにスケジュールを合わせて、アドバイザーとして参加してくれました。そのおかげで研修団生徒の研修内容も充実し、理解の励みにもなりました。

 普段の学校生活についてたずねると「こちらの学校は大学のようです、全てが自己責任です。できなければ、相手にされません。先生・校則よりも、自分がやるべきことをしなければ留年か退学ですから、甘えは許されません」と日本との違いを解説してくれました。普段の放課後は、日本語のスコット先生(空手師範)から学外の道場で稽古をつけていただき、帰宅は8時半ごろになるとのこと。オーストラリアの大自然の中でのトレーニングは気持ちよく、とても落ち着いて取り組めるのだそうです。

 「長期留学に派遣していただけなければ、世界を知ることがなく、貴重な経験が出来ませんでした。世界の広さや人種、国境を越えて知ることが我々、日本の社会を担う高校生にとってこれから国際理解なくして社会生活を営めないことを痛感しました」と熱く語ってくれました。学校、交流委員会はじめ、清陵会の支援に大変感謝しており、残りの期間をより語学能力の向上、国際理解に努め、帰国後は一人でも多くの生徒に世界の広さと自立心を伝えたいとの決意を聞きました。

 最後に、ホフキンス教頭先生、マリオン先生からも、「いい意味で非常に頑固で、自分の信念に忠実で昭和時代の日本人のようです。ホストファミリーからも家の手伝いを熱心にしてくれて助かっています。本当の子供のようです」とお話を伺いました。後日、家庭訪問をさせていただき、ロータリークラブ主催の留学生研修でオーストラリア各地に他国の生徒とともに日本代表として参加した資料を見せてもらいました。

(文責:中前純一)

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ホストファミリーと共に

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授業風景

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