寒い日が続く2月、仲さんのご自宅で取材させていただきました。
仲さんは長く兵庫中央病院などで看護師の仕事に携われ、現在は大正琴の講師として活動されています。


 仲さんの有馬高校での学生時代は、准看護学院と有馬高校の夜間に通い、勉強と仕事の両立で毎日一生懸命頑張っていました。担任の前中先生は、ほんわかとした優しい先生で楽しくおしゃべりしたことを思い出します。
病院で働きながらの学生生活は、とにかく勉強ばかりしていました。
夜勤のある日は、朝8時30分から17時まで日勤勤務をして18時までに学校に行き22時最終バスに乗って帰って来て、2時間ほど仮眠をして0時には深夜勤務に出るという忙しさでした。有馬高校での勉強はいつも眠たいのを我慢していたことを思い出します。
また、テスト期間などは夜消灯後も押入れの中で勉強をしたり、布団を頭からかぶって懐中電灯をつけて勉強するなど寝ずに勉強していました。
人の何倍も勉強したので卒業式では卒業生代表で答辞を読ませていただきました。


 有馬高校卒業後は准看護師から看護師の免許を取得するため、兵庫中央病院付属看護学校に進学しました。卒業後は兵庫中央病院に勤務し、小児病棟を担当しました。
看護学校卒業した年に結婚され、出産時に看護婦の仕事を一時期離れますが、その後復帰し、1985年には看護師長に昇進されます。
 看護師長時は、大阪南病院での勤務になり河内長野市まで通っていました。大阪南病院では、良いスタッフに恵まれ、楽しく仕事をすることができました。
その後、「老人保健施設 愛」の設立に関わり、看護師長として勤務し、2010年定年退職するまで勤めました。「老人保健施設 愛」では、スタッフや、ケアワーカーに恵まれ、楽しく仕事をすることができました。また、ハンドベルや、劇、ソーラン節など、いろんな体験もしました。
この時期、仲さんは、病気で入院しましたが、その後、退院した時には、スタッフの皆さんがサプライズで退院祝いをしてくださるなど楽しい思い出がいっぱいあり、当時のスタッフの方とは、今でも交流があるそうです。

 現在は、ご自宅で大正琴の講師として活動されています。大正琴との出会いは、子供のころ13弦の琴を習っていたこともあり、20年ほど前から習い始めました。2016年に講師の資格を取得し教室を始めました。
 先日も「三田市和文化のつどい」に参加して、初めて大正琴とギターのコラボ演奏をしました。そのコラボした演奏は、多くの方からよかったと言っていただきました。
その様子は、YouTubeで見ることができます。
今は、大正琴の教室のおさらい会に向けて練習しています。
合同練習などで生徒の皆さんと演奏するのがとても楽しいとおっしゃっていました。
また、趣味でシャドーボックスをされていて、部屋にはたくさんの作品が飾られていました。
シャドーボックスは、同じ絵柄の紙をパーツごとに何枚も重ねることで、立体感のある作品
を作ることができます。何枚も重ねるパーツがかっちりと収まるところがあるのですが、そこを合わせるのが難しくて1ミリの世界でもあり楽しいところです。
仲さんは細かいパーツを丁寧に重ねて作るのが楽しいとおっしゃっていました。
 取材の最後に大正琴を演奏していただき、優しい音色に癒されとても素敵な取材になりました。