松が丘ブルースター監督、消防団、神楽など多方面でご活躍

  平成3年に入学され、野球部の中心選手(三番キャッチャー)として活躍されました。顧問は森口先生にお世話になったそうです。お聞きすると、当時の有高野球部は水分補給もでき、頭髪も假屋さんが入学する2,3年前から丸刈りの規則が無くなり、スポーツマンらしい髪型で大丈夫だったみたいです。昭和の部活動は、「水を飲むな」、「野球部は丸刈り」が当たり前の厳しい根性論の時代でしたが、現代の高校野球は、甲子園大会でも給水タイムがあるなど、水分補給の大事さが当たり前の時代になり、丸刈りでない学校も多くなってきたことを考えると、有高野球部は、時代を先取りしたかのように感じます。
  夏の県大会地方予選は、残念ながら1回戦で敗退することが多かったですが、大好きな野球漬けの毎日は
  本当に楽しかったそうです。
  修学旅行は、信州へスキーに行かれましたが、交通手段は行きがバスで、帰りは電車ということで大変疲れすぎて、座席通路で横になり寝ている友人もいたそうです。しかしながらそれが印象的な良い思い出になったそうです。
 
  卒業後は、菱三工業株式会社に入社され、勤続30年もお勤めになりました。そして、この度表彰を受けられるそうです。本当におめでとうございます。

  いろいろな方面でご活躍の假屋さんですが、まず25才のときから、三田市消防団第二分団に所属されました。この第二分団は、毎年ポンプ操法大会で毎年優勝するようなまとまりもある非常に気合の入った消防団で、毎年9月の大会に向けては、6月から週三回の練習が夜遅くまであります。消防団も、昔は火災に対する消火活動がメインでしたが、最近は異常気象により豪雨での水害対策が多いそうです。災害はいつ何時やってくるかわからないので、非常事態になると夜中でも一斉に団員に連絡が入り、可能であればすぐに出動されます。本当に大変な任務ですが、市民の安全で平穏な生活が守られているのは、本当に感謝すべきことです。また、御自身の野球経験を生かし、30才で少年野球 松が丘ブルースターの監督として、多くの子どもたちの指導をされました。練習時間は主に土日の9時から16時までの長時間の暑い中大変ですが、最後の卒団式では子どもらの感謝の作文を聴かされると、大変感動し涙も溢れ出で、それまでの苦労も吹っ飛ぶそうです。低学年で入ってきた子が、だんだんと試合で成長していく様子を一緒に見届けるのは格別の思いだそうです。また、神楽保存会でもご活躍で、三輪神楽という伝統芸能を継承し、三輪区の発展に尽くされております。毎年の夏祭りと秋祭りでは、神楽を奉納されております。平成30年6月には、島根県の出雲大社まで会員の家族を含む総勢30人で出向き、三輪神楽の奉納をするという貴重な経験をされました。また、学校との連携では、こばと保育園保護者会会長、松が丘小学校PTA会長、八景中学校PTA会長など重要な役職も歴任されており、教育においても多大なる貢献をされておられます。

最近の趣味はマラソンで、近くは篠山ABCマラソン、遠くは富山、愛媛などの大会もエントリーされており、お姉さん夫妻と現地まで行き、一緒に観光もできるのが楽しみだそうです。

假屋さんとは、久しぶりでしたが、ちょうどこの取材の一週間前に、息子さんの結婚式があったばかりで、その花嫁さんも私が知っている方だったので、そのお話をさせていただくと、一気に優しい父親の顔になられました。そこから空気も滑らかになり次々と貴重なお話もいただくことができました。

「地元にお世話になった方に誘っていただくということは、本当に有難いことですし、何かお役に立てれば
という気持ちになります。」と笑顔でお話いただきました。本当に地域が好きで、これだけ多方面で
御活躍というのは、なかなか誰もが出来ることではなく、時間の調整とか難しいかと思われますが、これからも今以上に、益々の御活躍を期待したいものです。

                                  (執筆 谷口 真弥)