西脇市にある源三位頼政公ゆかりの地にある寺の一つ真言宗宝光院のご住職をお尋ねしました。立派な山門を入ると広い庭と、世界恒久平和を祈願する平和の塔(パゴダ)が目に入り、高さ17メートルと存在感がありました。

高校時代の思い出
 中学生時に進路を考える頃に「将来手に職をつけて職人になりたい」との希望から大工になるか植木屋になると考えていたので、中学の担任先生が有馬高校の緑地園芸科を進めてくださり入学されました。
3年間同じクラスで担任も変わらず、やんちゃなクラスだったので、カッコを少しつけていた高校生だったそうです。
担任の上醉尾先生は3年生の時阪神淡路大震災だったが、3・4日学校に行けなくなっていた時には、家まで来て「出て来いよと」言ってくださり、兄貴分のような感じで分かってもらっていると理解できました。バイクに乗っていたのを知っておられたのに、知らんふりしてもらったと今は思う。
部活は柔道部に一年生の夏休み後に入部、谷郷先生が顧問で破天荒な先生で柔道がとても強いし、おもしろい!ラーメン屋に柔道部員らと連れて行ってもらったりした。漫画本の角でカンと頭をやられましたが愛情を持って接してもらったと今だから思えるので感謝しており、上醉尾先生・谷郷先生お二人が恩師で、農場の先生方や周りの人たちに優しくしてもらったとお聞きしました。
修学旅行は黒姫スキー旅行で猛吹雪となり、帰れなくなったというような思い出がある。 
「やんちゃな高校生活でした」

卒業後は
 北神戸ゴルフ場に就職、芝の張替え3ヶ月間した。グリーンキーパーの養成のコースに入っていた、本社に研修に行ったが、植木屋になりたいとの思いが強かったので転職。
有高卒業生の先輩前澤一夫さんの所で10年間働き、重機の免許やクレーンの資格・2級造園施工管理・2級土木施工管理・2級造園技能士等。当時宅地造成があったので必要に駆られて技術の為に頑張ってたくさんの資格を取った。植木の剪定やその他すべて見て勉強するのが前澤一夫さん流で、従業員のスケジュールの調整もしていた。
その後バイトもして後に独立した経緯がある。今は寺の庭 整備に役立っている。

 そして三輪小学校の教諭だった相手と結婚したのがお寺の娘であったので、寺の植木の手入れに出入りすることになり、薄々予感があったが色々な経緯はあったりして、やがてお寺を継ぐことになった。その後、高野山で1年間の厳しい修行に入った 。学校法人 高野山専修学院に35歳で入学した、寮に入り木綿の着物空衣(うつお)を着用しての修行で、特に9月から12月の間100日加行をしないと僧侶になることができないので厳しい修行であったが、頑張れ頑張れと仲間とはげましあった、高野山は寒い所でマイナスの温度が続く日々だったが、辛抱も体力もあったしゴールがあるので大丈夫だった。
植木屋の時の倒木で死にそうになり、「命拾いしたのでどんなことでも耐えられるはず」と話されました。

今熱中していること
 寺の敷地が広くてヤギ3頭飼って除草を行うべく飼育している。
現在3匹いる。名前キララ・チョコ・チップ グループで飼うのが大切で3頭以上遊ぶ山を作った高い所が好きらしい餌は朝と夕に配合肥料を与えている。そして迎えに出てきてくれたワンちゃんもいた。

これからしたい事
 ヤギ除草とニワトリの平飼い