石名田 寛之さん(有高12回)
平成20年度から清陵会の監事に就任された石名田寛之さんに、原稿を寄せて頂きました。
石名田さんは、有高12回農業科卒、担任は石原先生でした。
中学校から高校に進む時、農家の長男は農業科にと、当時の常識に従って有馬高校農業科に入学しました。
農当や実習で、野菜や花を街に売りに行くのは最初は抵抗がありましたが、今から思えば懐かしく感じます。
卒業後は、2年ほど農業をしておりましたが、世の中が少し見えて来たこともあり、少し焦りと疑問を感じ電電公社(現NTT)に入社しました。
農業科卒が、電話の交換をする複雑な機械を担当する部署に配属になり慣れるまでには苦労しました。
電話局で8年経験した後、神戸の電話局を統括する神戸都市管理部に4年、その後は近畿を統括する近畿通信局を経て、大阪船場郵便局で最初の課長を務め、大阪の京阪支店長を最後にNTTを退職し、NTTとドコモが出資したPHS事業を立ち上げるため役員として赴任しました。
皆様もご存知とは思いますが、PHS電話は、携帯電話の普及拡大等により平成10年12月にドコモに事業統合され、平成13年3月までの間ドコモ関西で勤務し退職しました。
現役時代にいろんな経験をさせていただきました。
その中で、情報通信の視察及び情報通信展等で、諸外国に行った時、その国の文化や景色などに感動する事も多くありましたが、特に感動を憶えたのはペルーの世界遺産“マチュピチュ”でした。
アマゾンの奥地海抜3,000mを超すような山の上に、大阪城の石垣の石に匹敵するような石で街を築いており、インカ文明の偉大さ、人間の凄さに、改めて感動を憶えました。
今は、友人の会社の大阪支店を手伝って欲しいとの言葉に甘え、月に10日程度は大阪に出かけ、あとは、三田市農業委員として役割を果たす他、水稲を主体とした農業を営む等、日々忙しく楽しんでおります。
(文責:石名田 寛之)
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