西中さんは11月5日に開催された「第41回 日本菊花全国大会」切花単花の部で、
日本一を受賞されました。
平成17年にも日本一を受賞されており、17年ぶり2度目の日本一の快挙を成し遂げられました。

 日本菊花全国大会とは、日本最大の菊の祭典で、全国の菊作りの名人が育てた菊の豪華さと絢爛さを競う大会です。全国から約2万5千本の菊が集まり9部門で審査され、日本一を決める大会です。
西中さんは、この大会の大会役員もされていいて、当日の審査員も担当されるという多忙の中、ご家族の助けもあり無事に出品できたそうです。
切花単花の部に出品する菊は、顔よりも大きな大輪です。西中さんは大会役員もされているため、審査の前日も打ち合わせなどが夜遅くまで続きました。その後夜遅くから出品〆切の朝5時ギリギリまで花びら一枚一枚を丁寧に手入れし出品しました。
そして、朝6時から審査が始まります。もうその時間には、西中さんは別の部門の審査に行かなければなりません。
切花単花部門の菊の出品数は、約4000点。審査は4時間ほどかけてその4000点の中から、まず、厚物・厚走り・太管・間管・細管等部門別に審査を行い、特別賞40件・優秀賞200件・入選500件を選出して、更に特別賞40点の中より紅白の幕の前に置く17点を選びます。更に1番~17番の順位を選びます。1番になったのが日本一になります。
西中さんは一年間、まずはその17点に選ばれることを目標に菊作りをされるとのことです。4000点の中から17点に選ばれることの大変さを感じました。
日本一を受賞した菊は、それは素晴らしく立派な大輪で、白い花びらの一枚一枚まできらきらと胸を張っていました。

 西中さんは、入院したお父様の菊づくりを手伝ったのをきっかけに菊作りを始められ、今年で38年になるそうです。
現在は、不動産会社を経営されながら、菊作りをされ、多くの役員も務められている多忙な日々ですが、菊作りを通して全国の方々と交流されていています。また近年は猛暑などもあり、菊作りのコツなどを聞かれることが多くなってきたそうです。
また、難しい菊作りのアドバイスをもらった方からの感謝のお手紙なども見せていただきました。西中さんへの菊作りの信頼と優しい人柄を感じました。

インタビューの最後に、今まで受賞されたトロフィーや賞状を見せていただきました。
日本菊花全国大会だけでなく多くの大会にも菊を出品されていることもあり、多くのトロフィーが並ぶ光景は、感動を超えて圧巻でした。
菊の花をきれいに咲かせるのはとても難しいとおっしゃっていましたが、そのご苦労あっての結果が、きれいな菊であり、この多くのトロフィーなのだと思いました。