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上田 密雄さん(有高18回)

香下寺住職を訪問

山門を覆って咲き乱れるサルスベリの大木が印象的。一歩入ると弘法大師の石像に迎えられる香下寺で、上田住職にお会いしお話をうかがいました。

お寺を継ぐことがいやで、家業と関係のない本校の園芸科に入学。今は亡き石原先生が3年間担任されました。とにかく楽しい学校生活だったそうですが、修学旅行ではやんちゃクラスということで別旅館に宿泊されたこと等、懐かしく話していただきました。

卒業後は、自衛隊に入隊。5年で除隊された後、数社の会社に勤務されましたが、先代住職の体調が悪いこともあり、18年間勤められた阪急グループ不動産会社を最後に退職されました。

やはり父の後を継ぐのは自分しかないとのことから、高野山に入られ、138日間の厳しい修業を受けられました。その後は、先代住職と共にお勤めをされる傍ら、開成教育送迎バスの運転手をされていましたが、先代は6年前に89歳で逝去され、3年前の57歳の時から香下寺の住職に専念されるようになりました。

最近は、高齢者の集いの講演を依頼されたり、悩みの相談を受けたりすることも多く、高校卒業後いろいろな職業に就いて体験されたことが、講話のよいネタになっているそうです。

「70歳過ぎたら四国八十八ヶ所巡りをやるのが楽しみ」と言われながらも「結婚が遅かったので跡継ぎがいないのが悩みの種」だそうです。

(文責:谷郷賢明)

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