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中西 尚美さん (有高31回)

三田ほんまち はかりや倶楽部代表の中西さんに、まちづくり協働センターにてお話を伺いました。

昭和51年4月に有馬高校普通科に入学。最も印象的な先生は、2年、3年担任だった村上先生で、とにかく物理の授業が大変面白く、教え方が上手なので物理が大好きになり、休み時間や放課後にも物理準備室に行って、先生といろんなお話をされたことが思い出だということです。

クラブ活動は新聞部に所属され、年4回の新聞づくりで、他校(関学高等部など)訪問や、開校80周年の記念として加藤先生の対談記事を企画し、録音したテープの文字起こしに苦労されましたが、立派な新聞を作り上げたそうです。
修学旅行は、長野県の戸隠高原のスキー実習でしたが、後半で猛吹雪になり、残念ながら途中で実習を切り上げ帰路につくことになりました。三田に帰ってからテレビのニュースで戸隠の奥社が吹雪で吹き飛ばされたことを知り、たいへん驚いたそうです。

また、在学中に図書館の本を100冊読むことを目標にして、図書館にあった西郷隆盛38巻を3年掛けて読破するなどして、見事にその目標を達成されました。
卒業後は、大阪の梅花女子大学日本文学科に入学されました。当時の福知山線は、まだ単線だったので時間がかかり、往復5時間かけて毎日通学したのが良い思い出だそうです。大学では児童文学研究会に所属され、民話や方言などを研究されたそうで、卒論は『三田の方言』という題で、高平などの三田各地の80歳以上のおばあちゃんなどに取材し「雨がピリピリ降る」「はまころ」などの三田弁の調査研究をされました。

その後、三田消防署の事務にアルバイトでお勤めになり、お見合いで現在のご主人と出会い結婚され、間もなくお子様にも恵まれました。ご主人のお仕事の関係で10年ほど東京の武蔵野市にお住まいになりましたが、平成6年に三田のお家に戻られました。

現在は、三田駅前にあるキッピーモール内のまちづくり協働センターの市民活動推進プラザの相談員として、市民活動されているグループの方々のサポートをされており、そして御自宅を改造して、多目的スペース 三田ほんまち交流館 “縁”(三田市三田町29ー11)を運営されております。本町通りの中ほどにあり、地元の方々の交流の場として講座、ギャラリー展示、ミニコンサートなどの催し物の場として、広く市民に活用されています。最近では、フォークシンガーの大塚まさじさんのコンサートを企画され、当日は収容人数をオーバーするほどの大盛況だったそうです。

その他、森林浴の会「フィットン・チッド」にも所属され、月1回フラワータウン市民センターに集合してから、楽しみながら有馬富士公園や関学キャンパスなどの長い距離を歩いているそうで、その森林浴の会の皆さんと欣勝寺での坐禅にも挑戦されました。
「小学校時代の同級生が三田の各地で活躍しているので、その仲間で定期的に集まりバーベキューや、お花見をするのが楽しみです。」とお話いただきました。

地元三田のまちづくりのために、全力で取り組んでいるお姿がとても清々しく、次から次と楽しいお話を聞くことが出来ました。

(文責:谷口真弥)