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前澤 昌宏さん (有高30回)

三田市東本庄地区で稲作の大規模な受託作業を行われている『前澤エンジニアリング』代表の前澤さんを訪ねて

取材当日は、秋晴れだったので、てっきり稲刈りの最中だと思ったのですが、ちょうど籾摺りとのことで、自宅に伺うと、トラックに積まれた巨大なコンバインに仰天して、次に倉庫には数機の乾燥機が、そしてずらりと積み上げられた米袋、聞くと他にトラクターが100馬力を筆頭に5台も有るとのことに圧倒されます。

有高時代は、普通科でクラブは柔道部でしたが夏の合宿までに辞めたそうです。 あと記憶に残っているのは、この学年から始まったスキーによる修学旅行で、これですっかりスキーの魅力にはまり込み、友達と冬になれば何時も滑りに行き、それは今も続いているそうです。
当時からバイクが好きで、近所の友達とよく六甲山などに走りに行って腕を磨いたそうです。バイク好きからメカに興味を持ち、卒業後は近くの自動車会社に整備関係で勤められます。その間にもバイクへの情熱はどんどん高まり各種のレースにも参加され、だんだんクラスも上げて、全日本クラスのロードレースにも出場されるまでになられたそうです。

そして勤め始めて10年目にあたる昭和63年の地元の土地改良事業を機に退職され、自動車会社時代にお世話になった建設関係の方々からの依頼を受けて、現在の稲作の受託作業の会社 『前澤エンジニアリング』を起こされます。

当初は忙しく夜もトラクターで田を耕していたそうです。その後、着実に事業を広められて、現在は、前澤さん夫婦と従業員1名・アルバイト5名とで、受託地の地元・篠山・吉川・宝塚方面の稲作50㌶の請負と黒豆4㌶・飼料作物数㌶を栽培されています。

32歳の時に結婚され、お子さんは二人で、上の息子さんは有高に在学中とのことです。

その落ち着かれた語り口からは地区の農会長や区長は済まされたようですが、それ以上の重責も担えるような真の地区のリーダーとして、今後益々活躍されていくことでしょう。

帰り際に「今はバイクからカートで楽しんでいますよ」と仕事一辺倒ではなく趣味も満喫されており、会社名の『前澤エンジニアリング』と命名されたのも納得しました。

(文責:岩野 弘明)