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古田 尚紀さん(有高42回) / 古田 信也さん(有高43回)

今回は、伊丹市で花屋さんを経営しておられる、古田尚紀さん(有42回卒・写真左)と古田信也さん(有43回卒・写真右)ご兄弟をご紹介します。

お店に伺うと、一見倉庫風の内部は、たくさんの花はもちろん、カラフルなリボンや包装紙の束、パンフレット、パソコンなどでにぎやかな雰囲気でした。
「店頭販売もしていますが、市の成人式やホテルの結婚式の花など、注文を受けて制作・配送することも多いです」とのことで、単に花を販売するだけでなく、フラワーアレンジメントの腕を生かした、芸術性の高いお仕事もされています。
花屋さんの全国ネットワーク「イーフローラ」にも加盟しておられますので、電話での注文はもちろん、ホームページからの注文も可能です(下記参照)。
また、建物は昔銭湯だったこともある古いものだとか。時間がなくて、じっくり内部を見学させていただく余裕がなかったのが悔やまれます。

さて、この花屋さんは、尚紀さんと信也さんの他、社長のお父さん、事務のお母さんの4人で、家族経営しておられます。
共に有馬高校の園芸科を卒業後、お兄さんの尚紀さんは大阪のヒルトン・ホテルの花屋さんで、弟さんの信也さんは日比谷花壇で、数年の修行を積まれました。 婚礼葬花やホテルの宴会の装飾などの、どちらかというと大きな作品を手がけられることが多かったそうです。
そして、平成9年3月、地元の花屋さんで30年の経歴を誇るベテランのお父さんと一緒に、念願の独立を果たされました。

花屋さんをやっていく上で大事なのは、流行をきちんと押さえることだそうです。
花のデザインは年々変わっていきますが、それが結婚式の花では特に顕著で、「僕らがホテルなどで修行していたころとは、まるで流行が違う」そうです。 一見移り変わりがないように思える葬式の花も、最近は小さめが好まれる傾向だとか。
そのため、お二人とも、日頃から本や、「フローリスト」(誠文堂新光社)・「花時間」(角川書店)などの専門誌で、今はやりの花をチェックしておられるそうです。 「デザインだけでなく、使われる花の種類もいろいろ変わってきますしね」

花屋さんになろうと思われたのはいつ頃ですか、と尋ねると
「僕は小学校の時、いや、物心ついた頃からそう思ってました。大きくなったら、父と一緒に、花屋をやるんだと」
と尚紀さん。その夢をかなえる為、高校進学の際に有馬高校の園芸科を選び、遠い伊丹市からはるばる3年間通って来られました。
「僕は漠然と考えていただけなんですが」
と言う信也さんも園芸科へ。お兄さんと同じく、花屋さんへの道を選ばれました。

有馬高校に「人と自然科」が出来、フラワー・アレンジメントの授業も持たれるようになりました。
同じように花屋さんになりたい!という夢を持っている後輩のために何かメッセージを、とお願いすると、
「後輩に、花を扱って楽しむ人が増えているのはすごく嬉しいです」
「花屋は全然儲かりません。でも楽しいです!」
と、お二人でにっこりされました。

(文責:山本奈穂子)

有限会社ガーランド
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