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喜多 十士男さん (有高16回)

母校の道場で熱血指導中

今年の夏から柔道部OBの喜多さんが有馬高校柔道部の指導をされているとのことで、さっそく忙しい練習前にお話を聞きました。

当時の話といっても1年生時の担任は辻前先生、2・3年生は長谷川先生で女子の多い普通科のクラスだったくらいしか頭に浮かばなくて、なによりも高校生活3年間が柔道浸けの毎日で、やはり柔道中心で話は進みました。同じく有高柔道部だったお兄さんの影響を受けて少年時代に野球から柔道の道へ、八景中学ではもちろん柔道部で活躍、そして有高入学と同時に柔道部に入部。部員も多い中、恩師伴野先生の指導を受け益々上達され、より強い練習相手を求め、大学や警察へも出向き、その成果として各大会や県大会でも立派な成績を残されました。
そして、卒業後は名門の天理大学から誘われて体育学部武道学科に進学されます。全国から集まった選りすぐりの猛者の中においても、厳しい練習に耐え、努力を重ね、選手として学生体重別戦など各種大会に出場され活躍されました。

大学卒業後は体育教師として村野工業高校へ赴任、柔道部の指導とその一方で現役選手としても試合に出場され、現役引退後は、全日本柔道連盟公認コーチを歴任、公式審判員Aライセンスも取得され、国内トップクラスや国際大会でも裁かれたそうです。また柔道関係の役職も兵庫県私立中学高等学校柔道連盟の会長など数多く勤められました。

一昨年村野工業を退職されても柔道から離れることなく、多忙な中母校へ週3回足を運ばれ、厳しい目で熱く後輩にあたる部員を指導されています。また、話の中には柔道に詳しくない者でも知るメダリストを始め有名選手の名が次々と出てくるのも驚きでした。

話題を変えようとご結婚はと尋ねると、大学卒業して数年で、奥さまは中高クラスメートだったと話題が柔道から離れたと思ったらお子さん男女二人とも柔道強豪校で活躍とまたまた柔道の話に戻ってしまいました。まさに柔道まっしぐらの熱い喜多さんでした。

(文責:岩野弘明)

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