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坂本 勝敏さん(有高33回)

のどかな田園風景の広がる神戸市北区の淡河町に、坂本勝敏さんを訪ねました。

メインで栽培されている新鉄砲ゆりの出荷の方も一段落されたようで、早速有高時代の思い出を尋ねると、さぁ、クラブの事しか思い出せませんね、とのお答え。中学の時から陸上競技を始められ、有高でも迷わず陸上競技部に入部。長距離を専門として1年生から、丹有地区そして県大会へと出場されていたそうです。また、当時有高の名物行事だった20キロの校内マラソンでは、1年2年と2位、そして3年には堂々の1位になられたとか。

2年、3年と担任の鈴木先生には、進学のことなど色々とお世話になり、今でも時々自慢のお花を持参して親交を深めておられるそうです。

有高卒業後は、農業大学校自営者養成コースへ進まれ、家業の花作りを将来の目標に農業技術に磨きをかけられました。そしてご卒業と同時に父親と共に花作りの道へ。現在では、花の業界では有名ブランドの新鉄砲ゆりと栽培の難しいバラを、80アールの畑と20アールのハウスで栽培され、それらの花は東京、名古屋の市場へ出荷されています。

中学高校と続けられた陸上競技は、農業に従事された今でも続けられており、マラソンでは篠山マラソンや三田で行われているマスターズに参加されています。特に嬉しかったのは今年2月に淡路島で行われたうずしおマラソンの40歳の部で3位になり、表彰されたことだとか。

息子さんもご自身と同じく農業大学校へ進まれ、就農を希望されているそうです。実現すれば自分にもゆとりができて、趣味のマラソンのトレーニングも出来るし最高ですねと、お話と共に逞しく日焼けされた顔から笑みがこぼれました。

これからも地域の中堅として花卉業界を牽引されていくことと確信しています。

(文責:岩野弘明)