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安田 仁美さん (有高25回)

3組家政科で小林章郎先生が担任、とにかく楽しい高校時代だったそうです。体育教官室へよく足を運んでおしゃべりしたこと、体育祭では着せ替え競争があり担任の小林先生に木枯らし紋次郎の変装をしてもらったり、1・3組協力して応援ボードで不死鳥を作り応援合戦をやったこと、そして最後にフォークダンスを楽しんだこと、また、20kmマラソンで声を掛け合い走りきったこと、クラブ活動は女子バレー部で活躍され、3年間の激しい練習の末、近畿大会まで行ったこと等、懐かしく思い出していだだきました。

卒業後は、大阪の会社に就職、そこで知り合った彼と23歳で結婚、2児の男の子に恵まれ、そのお子さんが近くの剣道場へ剣道を習いに行かれるようになり、それでは私もということで24年前始められました。片手間でやられていたのですが、今では、錬士6段、昨年からは道場の師範となり幼児から一般まで週3回指導されており、剣道を通じて技術の向上は勿論、「礼儀・思いやり・感謝」の精神面の大切さも力を入れ指導されています。土・日の休みは剣道連盟理事の仕事、中学校剣道部の指導、中体連剣道大会の審判、さらには大会にも出場され、大阪府の女子剣道大会シニアの部で優勝をされたこともあるそうです。

子どもさん二人もすでに結婚し、独立されお孫さんも3人となり、すっかりおばあちゃんになりましたと言いながら商社の事務職として勤務しながら、主人と母の3人家族の家事一切をやり毎日がバタバタ、「病気する間もないですよ。」とのことです。嬉しいことに剣道に巻き込んだ主人は4段、子どもさん達はそれぞれ5段、家族で剣を交えることがあるそうですが、この上ない幸せを感じる時だそうです。

最後に、「私は、お花やお茶の師範を取ったが体を動かすのが好きなので自己の修行として生涯剣道をやって行きます。」とのことでした。

(執筆:谷郷賢明)

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