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私とは30年ぶりの再会でしたが、事務局でお目にかかると懐かしさがこみ上げ、昔の思い出話にひたすら時間が過ぎました。

大卒後中学校で2年間勤務し、その後、本校に着任。早々に1年3組家政科の担任となり、何も分からないままのスタートとなりました。戸惑いながらも家庭科の植田先生に協力をいただきながら、3年間持ち上がり、卒業させたクラス。まとまりが良く卒業時には3年間の思い出アルバムを作ってくれたり、卒業後も度々会える機会を作ってくれたりで非常に強く印象に残っているそうです。

本校では8年間書道の先生として勤務された後、鳳鳴高校に転勤。25年間の勤務の後、3年早く退職されました。

退職後は、専門の書道に時間を費やされ、日展・読売書法展等に出展されてきました。

特に、読売書法展においては、2002年の第19回で「かな部門」においてただ1人、準大賞を受賞。そして2004年の第21回で、満を持しての読売大賞を受賞。「かな部門」からの大賞選出は初めてだそうです。

この大賞を受賞されたことから、書道家の第一人者として、読売書法展常務理事に就任されましたが、他にも県書作家協会参事・日本書芸院理事・日展会友・丹心会主催展覧会書道協会会長等を務め、更には合間を縫って月・火・木には書道教室と、多忙極まりない忙しい毎日だそうです。時間を見つけて畑(1.4a)に出て野菜作りに汗を流すのが楽しみだとおっしゃっていました。好きな事に打ち込まれる毎日に、若々しさがみなぎっていました。

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読売大賞を受賞した「小牡鹿」(良寛歌集より)

(文責:谷郷 賢明)