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平化 躰逸先生 (昭和43年~55年勤務)

三十数年ぶりに出会って

取材をお願いすると、早速に事務局まで足を運んでいただきました。事務局入口に入られた途端、互いの年老いた顔を見合わせてびっくり、「ほんまにー」と言葉がでてしまいました。

平化先生と出会ったのは、先生が新任で私も初めての高校教師のスタートである有馬高校吉川分校でした。どちらも若き時代、懐かしい思い出話に花が咲きました。職員数も10人ほどで家族的な雰囲気、生徒達も地元の純朴な真面目な生徒達ばかりで生徒と一緒になって行なった行事等が懐かしく思い出されました。

先生は子供の頃からトンボに大変興味を持たれており、高校周辺の山や池へ単車に乗ってよくトンボ採りに行かれた事を懐かしく話していただきました。

その後、一緒に本校勤務となり、先生は測量・農業機械・造園等を指導され、個性ある指導方法には当時大変人気でした。また、分掌では、職業指導部・同和教育部・器械体操部でお世話になり、会社回りやデモ行進をしたこと等も聞かせていただきました。吉川分校と本校で12年間お世話になった後、伊丹西高・川西緑台高・県尼崎高・宝塚北高と勤務、宝塚北高を最後に退職され、 退職後は同校に2年間再任用で勤務されました。

本校から出られてからも、トンボ熱がますます高まり珍しいトンボがいると聞けば、台湾・沖縄・北海道と各地に飛んで行かれたそうです。これまでの採集したトンボ標本・写真は数知れないものと思います。退職され余裕ができた今は、午前6時頃から猪名川へ魚釣り、その後、家に帰り周辺の山々を散策、夜はテレビや読書、そして月2回ほどはトンボ採りに琵琶湖方面を中心に行かれるそうです。

本校勤務時代の26歳の時、結婚され2人の男児に恵まれ、長男は結婚、枚方に住まわれ可愛い小学校に通われるお孫さんが二人おられるそうです。昨年奥さんが大病で入院され初めての炊事・洗濯・掃除等に悪戦苦闘されたそうです。今は、大分元気になられたそうですが、「ゴミはわしが出してるんや」とのことでした。とにかく久しぶりに会い笑いの絶えない取材でした。

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(文責:谷郷賢明)