person松井 潤さん(有高53回)

松井君は有馬高校の緑地園芸科を卒業して4年になります。卒業後は、農業大学校で専門の勉強を続け、兵庫県のキャリアアップ嘱託職員を経て、(財)三田市都市施設管理公社で勤務しています。主な仕事内容は公園管理や街路樹の管理、三田市まちなみガーデンショーの企画・運営をおこなっています。
今年は、のじぎく兵庫国体も開催されるので、今まで以上に管理に気を使うということでした。

在学中の思い出は、良い仲間と3年間机を並べ農業の勉強をし、特に授業の1つである「課題研究」で取り組んだ『木酢液を利用したイネの減農薬栽培』との事。2年生よりこの研究に取り組み、彼の残した貴重な成果は、現在の人と自然科の目標である”環境と調和した農業”の先駆けかも知れません。

また、在学中に取り組んだ研究をもとに、農薬に頼らない農業自営を勤務と並行しておこなっており、現在は水稲アイガモ同時作(アイガモ農法)に取り組んで3年目になります。JAの営農指導員の方の指導のもと、取り組んでいるそうですが、1年目には、アイガモ農法をおこなう資材の調達や田んぼに放鳥するまでのヒナの世話(温度管理や放鳥の手順)、2年目には思うような収量が得られなかった事など苦労を重ねてきたそうですか、 3年目(平成17年)には、計画通りの栽培ができたと嬉しそうに話をしてくれました。

これからの目標として、さらにアイガモ農法での栽培面積を増やしていきたいと語ってくれた姿が印象的でした。

(文責:吉川新吾)