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梅澤 豊和さん (有高46回)

「三田にこんないいもんあるよ」と伝えたい

三田市内で行われているイベントに行くと、どこかに必ずちょこんと座っている梅澤豊和さん。「三田のイベントに市外からもいっぱい人が来て欲しいけど、何より三田に住んでいる人たちに、こんないいところに住んでるんやと誇りをもってほしい」と、数々のイベントを企画・運営されています。

そんな梅澤さんが有高を選んだ理由は、「吹奏楽部」。三田小学校でトランペットクラブ、八景中学校で吹奏楽部に所属し、中学のときには有馬高校の梶谷先生が時々教えに来て下さっていたそうです。当時、有馬高校の吹奏楽部はレベルも高く、憧れだったといわれます。

入学してみると、普通科の他に農業科や家政科があり、定時制もあって、クラブが終わって帰る頃に登校してくる年上の生徒に出会ったり、幅広くいろんな生徒が通っていて、とても魅力的な学校でした。

在学中で一番思い出に残っていることもやはり吹奏楽部のエピソードで、「三年生のときに、吹奏楽部が全国総合文化祭に出られることになったのですが、開催地が埼玉県だったので全員は参加できない。僕らは何としてもみんなで参加したかったので、校長先生に相談してみることにしました。そうしたら当時の畑中校長先生が清陵会の先輩方にカンパを募ってくださって、いろんな方々が一口ずつカンパしてくださり、全員が文化祭に参加できたばかりか新しい楽器を買うこともできました。大勢の先輩方が応援してくださったおかげだと今も感謝しています。」と話してくださいました。

卒業してからも三田市の吹奏楽団で活躍しておられます。「有高の定期演奏会には卒業生と在校生が一緒に演奏する曲があって、4月の演奏会に向けて6回くらい皆で練習する機会があります。今は吹いていない人も演奏会を聴きにきてくれます。幸せなクラブですね。」

現在、梅澤さんは、三田で行われる多くのイベントに関わっておられます。「三田バル」もそのひとつです。今後の目標は?とたずねると、「三田のフアンをふやしたいですね。食べ物も、環境も文化も、すべてにおいてこんなに恵まれている町は他に無いと思います。このまちに住んでよかったなと思ってる自分が、このまちはこんなにいい町なんです、と伝えていきたいです。」と答えられました。

(執筆:中西尚美)