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森井 一清 (農林46回)

春の叙勲で旭日単光章を受章される

受章されたとの報告を受け、早速に家に訪問、お話を聞きました。

本校では農業科で上馬先生が担任、遠い昔のことで殆ど忘れてしまったが、そんな中で懐かしく思い出すのは、戦時中だったので、グランドを開墾したり、割り木割りをしたこと、蚕の飼育当番で学校に泊まり、その晩こっそりと映画を見に行ったこと、通学途中で誰か一人の自転車がパンクをすれば、連れの皆が遅刻をしてしまったことなど懐かしく話していただきました。

卒業後は直ぐに家の農業に従事され、1.5㌶の田圃で稲作栽培の専業農家としてスタートされました。
そして、18歳で結婚、その後、野菜(里芋・セロリ・レタス等)作り・さらにはユリ・チューリップと手がけられ、その後、ユリ・チューリップは淡河の名花として全国的にもその名が知れ渡っています。

そんな中、ほ場整備事業の気運が高まり、昭和63年神戸北農業委員となり、さらには土地改良事業が進む中、理事・副理事・理事長として斬新な手法と卓越した指導力で成果をあげられ、平成20年事業竣工に導かれ、その大きな功績が認められ春の叙勲で旭日単光章を受章されることになりました。 取材の途中で奥様も加わられ、懐かしいお話をしていただきました。

ユリは50年・チューリップは20年続けて来られたわけですが、82歳になった今は健康にと少しのユリを栽培され家族五人でのんびり過ごしていますとのことでした。

(文責:谷郷 賢明)

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