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102年の歴史を持つ県立伊丹高校を訪問

校門をくぐると道の両側に聳える大木、整備された庭園、校舎・体育館。目に入る物全てに歴史と伝統がひしひしと感じられます。今日は有馬高校で18年間教鞭を執られ、今年校長として伊丹高校に赴任された橋口先生を訪ねました。快く迎えて頂き、校長室で懐かしい有馬高校時代の話に聞き入りました。

昭和45年、長坂分校に赴任され、造園科で専門の造園設計の授業を担当されましたが、教科書がなかったため、まず教科書作りから始められたそうです。「一学年一クラスだったので、保護者の名前も全部覚えてしまいましたし、造園祭で色々販売したり、ブルトーザで排水工事をやり直したり」と懐かしそうに話されました。

52年から本校に来られ、「農業科の担任を15年、時には苦しい事やつらい事もありましたが、充実した生活でしたし、いつも前向きな姿勢で働いたのが良い経験になり、今の自分があります」と、話して下さいました。一番心に残っているのは、当時生徒達が一番力を入れていた全校生によるクラス対抗合唱祭で、橋口クラスが農業科として初めて優勝し、涙を流して喜び合ったことだそうです。

本校を出られた後、県教委・丹有教育事務所・播磨農高教頭・宝塚高教頭・宝塚北高校長と転勤されました。そして、今の伊丹高校では「ここで学んで良かった」「ここで学ばせて良かった」「ここで学ばせたい」と言われる学校作りに邁進されているそうです。

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伊丹高校の玄関にて

 

 

(文責:谷郷 賢明)