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池田垣 富夫/池田垣 理子 (有高27回)

夫婦二人三脚の工務店

丁度、現在施工されている有高校舎の耐震強化工事の現場に入られており、その現場から眺められていたという清陵会館に池田垣御夫婦を迎えてお話を聞きました。

お二人とも入学から3年間通して同じ8組で、担任は矢野先生。
富夫さんは八景中学から続けていた陸上競技長距離をやりたくて、陸上部に入られますが、体調を崩して半年ほどで残念ながら退部されます。
その時の朝錬に向かう富夫さんと吉川からバス通学の理子さんが毎朝顔を合わせていたのが交際のスタートだったとか。
一方理子さんは剣道部員として厳しい指導の河南先生のもと3年間頑張ったそうです。

8組は、皆仲も良いクラスで、それが今も引き続き同窓会を催されているそうです。
お二人の共通の高校時代の思い出は、有高祭だったか何かの行事の打ち上げと称し、当時有高の下の方に有った、粗末な建物にクラスの皆が集まって大騒ぎをした思い出、もちろん先生は呼ばずに、生徒達だけで、「今だから話せる秘話です。」と大笑い。そんな思い出を残されて卒業。富夫さんは豊岡に有る職業訓練学校に入学して一年間建築の勉強ののち、尼崎の工務店に入られて2年間大工の修業をされます。そこから独立する同僚と共に島根県へ移り、日本建築の数寄屋建築に携われます。

この時期に高校よりお付き合いのあった理子さんとご結婚されます。理子さんは別の工務店に務められ、努力のすえに、建築士の免許を取得、当時島根県西部では初の女性建築士として、新聞でも取り上げられたそうです。
負けずに富夫さんも次の年に建築士を取得され、お二人とも30歳の時に地元三田へ戻られて工務店を立ちあげられます。
富夫さん、数少ない女性建築士の理子さんと従業員2名で注文建築を中心に和風の数寄屋建築、ログハウス、住宅リフォーム等を手掛けられる地元業者として、堅実な仕事を続けられています。

あの楽しかった有高のクラスの皆さん、良い歳を重ね、子どもの手が離れた歳になってからは度々矢野先生を迎えてクラス会を開かれているそうです。
お二人の工務店のホームページ 注文住宅JP http://www.order.-house.jp/

(文責:岩野 弘明)

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