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82歳になられても現役で、篠山産業高校に講師として勤務されていると聞き、取材を依頼したところ、即事務局を訪問していただきました。お出会いするなり、「授業するのが楽しくて、楽しくてたまらんのです。生徒がきちっと聞いてくれると涙が出ます。とにかく生徒の前で授業がやりたい」とすこぶるお元気なご様子。

商業の先生だったので、本校では主に5・6組を担当。とにかく本校でも、転勤された県立西宮高校でも担任一筋で、退職されるまで担任をされたそうです。そして、何度も何度も「良い生徒・出来る生徒に恵まれ楽しかった」と繰り返されました。

本校勤務時代、独身の時は屋敷町で、30歳で結婚されてからは傍示山での生活だったそうで、共に暮らした当時の同僚の懐かしいお話をして頂きました。

退職後は、やはり人前で話をしたい、授業をしたいと、関学・神戸商工会議所・西宮商工会議所・兵庫医師会(医療秘書学院)の講師を12年間勤められ、又、神戸税関の講師や県立西宮高校の非常勤講師もされた他、三田市監査委員を16年間務められました。

そして、今年の4月、篠山産業高校に転勤された楠井先生より、「ひょうごの達人」招聘事業として、簿記1級取得対策への取り組みのため是非講師として来てほしいとの依頼を受けました。即答で承諾し、火・木・金と勤務されています。

72歳の時、大腸ガンの手術をされ50日間入院されたそうですが、その後は風邪ひとつ引かずお元気な毎日だとか。

 これからも人前に積極的に出て行き、多くの生徒から元気をいただいて、楽しく過ごしていきたいとのことでした。

(文責:谷郷 賢明)