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福西 文彦さん (有高38回)

地元に密着した飲食店、福助グループの代表取締役 福西さんを訪ねて、三田市南が丘の「福助」にてお話しを伺いました。

福西さんは三田市須磨田に生まれ、地元の小学校、中学校を経て昭和58年に有馬高校に園芸科に入学されました。担任は宅見先生で、部活動はサッカー部で活躍されました。高校時代の思い出をお聞きすると、「修学旅行でスキーに黒姫まで行ったことですね。それから、就職のことで、坂本先生には大変お世話になりました。」と懐かしそうにお話しいただきました。

有高卒業後は日本ピラーに就職、そして神戸市北区藤原台のエコール・リラの八百屋「新幸」に3年間勤められました。そして神戸電鉄横山駅付近に、居酒屋「福助」をまず屋台で起業されましたが、平成9年、29才のときに現在の三田市西山に本格的な店舗として移転されました。当時は周りに店はなく静かな場所でしたが、道路が整備され徐々に周りに店舗が増え、神戸やニュータウンから三田市街地へ向かう車の量も多くなり、順調にお店も繁盛されております。現在では三田市内を中心に20店舗(和食・居酒屋、ラーメン、回転寿司、焼肉店)を経営されるオーナーで、そのどれもが三田を代表する名店で、味も美味しく各メディアでも頻繁に紹介されています。店舗が多いですが、店長に任せきりにならないように心掛けて、各店の状況は、携帯電話やパソコンに随時送信されて来るようにして、それを確認しながら把握をされているそうです。

飲食店は、地域とともに成長していくことが必要と考え、地域で生産された原料を消費するだけでなく、加工することで地域経済がまわることを重視して、地域の還元をめざすやり方で、現在の福助グループの地位をしっかりと確立されております。また、オリジナル純米酒「田助(でんすけ)」は、地元の米である山田錦を使用し、品のいい麹の薫りと口当たりが良くまろやかな味なので、ぜひ一度味わってくださいということです。

福助」「すず家」「でん助」「三福」「九丁目酒場」「トリキ」「六寶」「博多麺々」「希望軒」「かいおう」などの福助グループの店は、地元に住んでいれば、誰もが一度は足を運んだ事があるのではないでしょうか。三田牛スジカレーうどん、餃子サンダー、三田牛コロッケなどのご当地グルメの開発にも意欲的に取り組まれています。

また、NPO法人「三田・だ・エスペランサ」理事として、リーグ優勝4回の強豪チーム、プロ野球関西独立リーグの兵庫ブルーサンダーズを支援し、球団運営にも携われております。球団関係者の雇用の場の確保のために、ラーメン店「六寶」を立ち上げ、ブルーサンダーズの選手を店内アルバイトで雇われたりして、広告型の協賛ではなく、お互いが経済的にも支え合うしくみを取られています。
その他にも、三田市商工会青年部の部長や、三田青年会議所(JC)の理事長も歴任され、明るい豊かなまちづくりのために日々努力されております。JCの現役当時は、特に会員拡大に尽力されたということで、会の存続のためにも多大なる貢献をされております。
ご家族については、24才でご結婚されまして、現在4人のお子さん(男、女、男、女)に囲まれ幸せなご家庭を築かれております。

今回は、無理をお願いして開店前の取材でしたが、従業員のみなさんも手際よく準備をされており、爽やかで落ち着いた良い雰囲気の店内でした。今度は、宴会でお世話になりたいと思います。

(執筆:谷口 真弥)

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