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角谷 兵司さん(有高27回)

株式会社「角谷商店」社長が事務局を訪問してくれました。

普通科で2、3年は矢野先生が担任、楽しく明るいクラスで、ご自身も先生との問答で面白い答えをしては笑いをとっておられたそうです。本校では柔道部に入部したかったそうなのですが、当時体調が良くなかったため、中学時代に経験のあったブラスバンド部に入部されました。約25名の仲間と共に、毎日早朝練習されたこと、夏休みの合同練習で汗を流されたこと、体育大会で行進曲を吹きながら行進されたこと、文化祭で演奏されたこと等、懐かしく話して頂きました。

卒業後、近畿大学経営学科に進まれ、経営学の勉強に打ち込まれましたが、2年の時から、家業の籠製造卸売業を継ぐために、父の手伝いと学生との二束のわらじ生活をされるようになりました。卒業後は本格的に経営に取り組まれ、昭和48年7月には「食堂・角兵」、51年3月には「ドライブイン角兵」とどんどん店舗を増やされ、主要商業圏も西宮市北部・神戸市北部・三田市を中心とした北摂地域と大きく拡大されました。現在では従業員約230名を抱え、店舗数も、今年の11月には16店舗になるそうです。

平成9年11月、会社創立30周年を期に、父から社長を引き継ぎ、更に充実した会社経営をされています。

特に座右の銘として大事にされているのは、30歳の時、ある会社の社長から「人より秀でているものがあるか」と問われ、「ありません」と答えると、「秀でたものがないなら人の倍働け」と言われたことだそうです。それからは、人の倍以上働き努力され、だからこそ今の自分があるのですと、自信にあふれていました。

26歳の時結婚、4人の男児に恵まれました。長男・次男は会社経営に参加されており、三男・四男(双子)は現在高校3年生で、自分がやれなかった柔道をやっているのですよと満面の笑みで話されました。

 地域でも信望が厚く、PTA会長や消防団団長を務めてこられ、今は民生児童委員として地域に貢献されています。家に帰ればご両親と共に住まわれての8人家族。働きずくめの疲れた体も家族の顔を見ればほっとするそうです。

(文責:谷郷賢明)
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