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今回ご紹介するのは、自分の母校で2週間の教育実習に挑戦された4人の卒業生の皆さんです。
辻さん(国語)、難波さん(日本史)、武藤さん(現代社会)、柳本君(商業)に、それぞれの意気込みを述べていただきました。
辻ひとみ(つじひとみ)さん

教育実習に来て、教師の仕事がいかに大変かを知りました。たった2週間という短い間でしたが、教師の仕事の一部に触れることができ、勉強になりました。

研究授業が終わるまでは、教材研究に追われ、自分に余裕というものがなく、生徒とゆっくり話す機会があまりありませんでした。生徒とのコミュニケーションが大切だと思いながら、それを実践できなかった私に対し、生徒から声をかけてくれたのです。本来ならば、私からコミュニケーションをとろうと頑張るのですが、逆に生徒から声をかけてくれて正直、驚きました。最後の二日間は有高祭で放課後、準備などで生徒とコミュニケーションが取れる場を与えもらえて嬉しかったです。

その2週間で常に感じていたのが学ぶより教えることの難しさでした。自分で理解していても、それを生徒にどのように伝えるか、そして様々な方法を使って、答えを導き出すのかということでした。でも、生徒に「わかりやすかった」「国語教師らしくなってきたね」などといわれると、まだまだ未熟であることを感じながらも、自分が今まで頑張ってきた苦労が一気に吹き飛びます。教師というものは苦労も多いけれど、それが達成されたときに感じるやりがいは大きいのだと実感しました。

今年は兵庫県の国語の採用がないので、教員採用試験は受けませんが、教師という道を目指すだけが人生ではないと思います。実習中に学んだ「教えることのやりがい」「コミュニケーション」の大切さを忘れずに、また指導してくださった先生の言葉を思い出しながら、自分の興味ある分野を幅広く持つことで視野を広め、将来の仕事に今回の実習の経験を生かせていきたいです。