令和元年秋の叙勲で旭日双光章の栄に浴される

今回秋の叙勲(旭日双光章)を受賞された西山さんに再度お宅にお邪魔して取材をさせていただきました。
「本校農業科に入学し、当時の校長は原田春男先生、担任は常深清美先生でした。一年生の時に父から乳牛を一頭購入してもらい、三年生の時子牛が誕生して、乳を搾りながら通学したんですよ」と懐かしく話され、そして窓越しに、「あれが牛一頭で始めた牛舎ですよ」と目を細めて話して下さいました(現在は機械化された牛舎に建て替わっています)。
卒業後、昭和45年2月から、アメリカのカンサス州の大牧場へ一年間研修留学され、帰国後は酪農経営に力を入れられ、乳牛の数も段々と増え、現在は約60頭の世話をされています。
そして酪農をやりながら、平成3年から地域の方々より推薦されて吉川町議会議員を三期(9年から副議長2年間、13年から議長2年間)を歴任され、その後市町村合併により17年から三木市議会議員を23年まで2期(20年から監査委員1年間、21年から副議長1年間)お務めになりました。24年からは、東播用水土地改良区の理事・総括監事をされ現在に至っておられます。また県農業会議の理事・監事や市農業委員会会長もされているそうです。
この度受賞されたのは、吉川町会議員、三木市会議員(市議会副議長)を歴任され、また農業分野での農業委員や土地改良委員での功績等で、兵庫県、三木市発展の為にご活躍されたことによるものと存じ上げます。
現在は「BOSS & MOM」という名称でアイスクリーム店とピザ店をご子息夫婦と経営され、美味しいものを揃えておられます。
後輩たちに何か一言と問いかけますと、「背伸びをせず、しっかり見極めて進路を決め、人生を歩んでください」とのことでした。

(執筆 奥川 徹)