「住んでいるみんなが、地域に愛着を持てたらいいな」
42年間三田の市役所でお勤めされた石井さんに、駅前のまちづくり協働センターでお話をうかがいました。
高校時代はワンダーフォーゲル部に入り、⒛㎏のリュックをしょって金心寺あたりの坂でトレーニングをされたそう。「その頃は天神や西山も坂が多く、トレーニングをする場所には事欠かなかったのよ。」夏には淡路島の諭鶴羽山でキャンプ合宿があったそうで、楽しい楽しいキャンプのはずが、激しい夕立にあい、テントが浸水して、近くの神社(?)に避難!ということもあったそうです。
卒業後は三田市役所に勤務され、広報やまちづくりのお仕事をされてきました。特に56年のニュータウンまちびらき以降は、人口増加日本一が続き賑やかな三田の発展を見てこられました。
三田を新しいふるさととして選んで来られる人たちは、「三田を知りたい」という気持ちを強く持っておられ、市民ガイドも立ち上がり、それらに刺激されるように三田の魅力を発信し続けてこられました。
退職された後は、「長い間勤めさせてもらった経験を地域活動にいかせたらいいなと思って」とお住いの校区のまちづくりに関わっておられます。高齢化が始まった地域の中に新しいまちができて若いご家族もいらっしゃる、そんなまちの中でみんなが一緒に楽しめたらいいなと、三年前から「ふれあいまつり」を開催されています。
最後に「これからの予定は?」とお尋ねすると、「予定なんてなーんにもないのよ」と言いながらも、「子どもたちが学校や勤めで市外に行ってしまってもまた帰ってきたくなるような、みんなが愛着を持ってくれる地域であったらいいな」と。
まだまだお忙しい日々は続きそうですね!
(執筆 中西 尚美)