person岩谷 英彦さん(有高11回)

株式会社美嚢種苗園社長の岩谷(中西)英彦さんを訪問しました。

昭和31年農業科に入学され、1年は田中先生、2・3年は常深先生が担任でした。
当時は長男が多くて岩谷さんのような次男は少なかったそうです。早朝の農業当番では朝の暗いうちから家を出たこと、家畜の餌に町の豆腐屋や魚屋に残り物をもらいに出かけたこと、3年の時豚の解体をして豚汁を食べたこと、花や野菜を町の方々に売りに行ったこと等、遠い昔の思い出ですが懐かしいですね、と話されました。

卒業後、普及員を目指して県立明石農林講習所に入学し、全寮制で親元を離れて2年間勉強されましたが、進路を変更して株式会社共立大阪営業所に就職され、大阪に住み営業マンとして四国方面を中心に活躍されたそうです。
27歳の時、ご縁があって今の奥様と結婚され、6年間勤められた会社共立を退社され、岩谷家に婿入りされました。
株式会社美嚢種苗園は約60年の歴史があり、種苗・農薬・資材を中心に播磨全域の農協への卸や、店での直売を行っています。現在あちこちに手軽なホームセンターが増えていく中でも、季節にあった苗や種、農薬はやはり美嚢種苗園でないと、と連日沢山のお客様が訪れています。
経営方針を伺いますと、お客様には何でも説明が出来て、何でも買えるお店を目指しているとのことです。専門的・技術的なお手伝いが出来るよう社員一同頑張っていますと力強い言葉を頂きました。
最近では、本校の農業科もビニールハウスでお世話になっているそうです。

子供さんは2人の娘さんがおられ、上の娘さんはお母さんと同じく婿養子を取られました。現在4歳のかわいい孫娘さんがいるのですが、婿養子が3代続くかも知れませんなと楽しく話されました。
本社と本町営業所の2店舗がありますが、特に本社では23名の社員と2名のパートさんで活気に満ちておりました。
社長さんは卒業後母校を訪問されたことがないとのことでしたので、全ての施設・設備が新しく生まれ変わっていることをお話しし、一度来て下さいとお招きして後にしました。

(文責:谷郷賢明)

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