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折り紙界では世界的に名高い方とお聞きし、取材に訪問しました。

お住まいの本屋から少し離れたところに「折り紙会館」があり、そこでお会いしました。

玄関に入るなり数々の素晴らしい作品がガラス戸棚に並べてあり、さらに部屋に案内されると、各国から訪問された方々が作られた作品、自作品、書物が所狭しと置いてあります。そんな中でお話を聞きました。

1922年、大阪生まれの84歳。父親が小5の時に逝去したため、祖父母の住む篠山に帰ってこられました。県立鳳鳴高校を出て、国立浜松高等工業応用化学科を卒業。軍隊・製薬会社勤務を経て、母校の鳳鳴高校に理科(化学)の教師として着任されました。

1967年、正三角形の簡単な折り方を発見。以来無数の幾何学折り紙作品を生み出されましたが、特に、藤本キューブ(fujimoto cube)・藤本アップルは世界的にも注目を浴びました。授業の中にも取り入れられ、本校の勤務期間は僅か3年間でしたが、教え子達の脳裏には、授業や文化祭で見た先生の素晴らしい作品が、今も残っていることでしょう。

退職後は「折り紙会館」で作品作りに打ち込まれ、その名が海外にも知れ渡るようになりました。現在も、アメリカ、イギリス、オーストラリア、韓国等の、折り紙愛好家の方々の訪問が後を絶たないそうです。

これまで考案・確立した理論、そして多面体の作り方等は、様々な専門誌に発表され、あるいは本として出版されています。最近の記事では、「折り紙探偵団」97・98・99号、その他ホームページにも多く掲載されています。

いろんなお話を聞かせて頂いたり、見せて頂いたり時間の経つのも忘れていました。

折り紙に興味関心のある会員の皆さん、ぜひ訪問して下さい。

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(文責:谷郷 賢明)