仁木家さんで同窓会をなさった方々から、料理長さんは同窓生だと聞きましたので、この度取材をお願いしました。現在の仁木屋さんの社長が洋食したいということで、洋食に変わってから4年となりました。それ以前はそば会席でした。

高校時代の思い出
高校時代からは年月が過ぎたので、あまり覚えていないとのことでしたが、それでも少しずつ思い出していただけました。
クラス担任は、地理担当の西川先生に色々と迷惑をかけ、橋口・市橋先生にもお世話になり、梶谷先生には宝塚ホテルで働いていた頃偶然出会われました。英語の山本先生にもよく怒られたと話して下さいました。

体育大会ではクラス対抗でリレーに出た覚えがあるとのことでした。農業祭では植木の係で、有高祭では劇に参加されました。

数ある思い出の中には武勇伝ともいうべきものがちりばめられていました。
「農業当番で牛・豚をたたいてあざが出来怒られた。修学旅行はスキーで戸隠スキー場で、みんな楽しそうでしたが、修学旅行に行くときに学校からたしか汽車で行ったのですが、三田駅まで行った時にやってしまいました。きっかけはなんだったか忘れましたが、けんかとまではいかなかったのですが、他校の生徒とちょっとありましたね!よくぞ連れて行ってもらったものです。スキーはクラス担当のインストラクター抜きで山に上がってしまった。なんとかボーゲンで降りてきました。今は楽しい思い出です」

卒業後は
卒業してから宝塚ホテルに入社。1年間はサービスを担当、2年目からは調理に入り宴会調理の基礎をみっちりと学び9年間修行しました。調理2年目からフレンチレストラン プルミエを担当しました。
また、ホテルオークラ神戸がオープンすると聞いて面接に行き、合格して働くこととなり3年間お世話になり名門ホテルの醍醐味も学びました。

その後、尊敬している宝塚ホテルの元上司がおられる、大阪茶屋町のホテル阪急インターナショナルに転職しました。宴会調理ではクラッシックなフランス料理を24~25年学び、こちらも良い勉強になりました。
阪急グループ創業者、小林一三旧邸宅のレストラン『雅俗山荘』では、恩師に声をかけて頂き出向し、1年半働き腕を磨くこととなりました。

アメリカンビーフを使った料理コンクールでグランプリに輝く
4年に一度の食の博覧会では、運輸大臣賞を獲得。また、大阪の新阪急ホテルで開催された近畿圏でのアメリカンビーフを使ったコンクールでは総勢200名が挑戦する中で優勝。副賞にいただいたアメリカ旅行では2週間でロサンゼルスとニューヨーク・ラスベガスを巡り、アメリカのスケールの大きさや雰囲気、ダイナミックな料理にも刺激を受け、より一層仕事に身が入るようになりました。


現在の仕事(仁木家さんで)
3年前に、現在の仁木家の社長が洋食をなさるという事でタイミングよくご縁がありました。
地元の方に此れまで学んできたフランス料理を味わって頂きたいと思い受けさせていただきました。
料理を通じて、今まで色々勉強してきたことを地元の方々、又お世話になった方々に恩返し出来る良い機会かなと思っています。
お店では窓からの眺めも良く、景色も楽しみながら今風にアレンジしたフランス料理「クラシックモダン」を味わっていただきたい!と思っています。
是非一度仁木家三田店におこしくださいお待ち申し上げております。
仕事以外での趣味
仕事一途だったのでこれからは夫婦一緒に今までできなかった事を沢山楽しみたい!かわいい孫の成長を楽しみにしつつ……