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岩波 勉さん(有高14回)

将来農業経営することを目指し、本校の農業科に入学され3年間学ばれました。 「常深先生が担任で、クラス全員が元気者でした。 牛・鶏の世話、農業当番・育雛当番と全てが懐かしいですね。 特に、農業クラブの会長をして、県農と測量の大会で競ったことが良い思い出です」 とにこやかに語られました。

卒業後は人の薦めもあり町役場に就職。 当時は車の免許証持参者が少なかったため、「よく町長さんを乗せて走ったものですよ」
若い頃は産業課・建設課と土木関係の仕事に着かれ、災害が多かったので何日も役場に泊まって仕事をされたといいます。 当時携わった路や橋を見ると懐かしく思えるそうです。

昭和58年、農業者にとって一大改革である県営圃場整備事業がスタートし、 その2年後、吉川町の土地改良区の事務局長をされ、圃場整備事業に着手されました。

平成元年に助役。 そして、平成4年の町長改選により、元町長を含む三者の戦いとなる中で多くの支持を得て、若くして当選されました。

それから12年間、町長として、 主な物でも下水道・福祉施設・学校教育施設の整備そして圃場整備事業・東播用水事業の完成と、 数々の事業を成し遂げてこられました。

昨年は、温泉「よかたん」を建設。町外から多くの方々が訪れるようになりました。 清陵会会員の皆様にも、是非入って頂きたいとのことです。

現在は、吉川町の合併問題に取り組まれており、「至誠一貫」を信条とした行政手腕は、町民から厚い信頼と尊敬を得ておられます。

最後に後輩たちに一言とお願いすると、「自分さえよかったらいいではなく、地域社会にしっかり貢献出来る人間になってほしい」とのことでした。

(文責:谷郷賢明)

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