植田 哲昭さん(有高26回)
小野市あお福音ルーテル教会の牧師を訪問
植田君は本校園芸科に入学と同時に柔道部に入部しましたが、体を鍛えるために入部したと言うだけあって、身長はありましたが見るからに体力がない足腰の弱そうな生徒でした。腕立て・腹筋が1回も出来ず投げられてばかりの練習でした。しかし、一緒に入部した15名の内10名が2年生になった時退部してしまったほどの激しい練習を3年間頑張りぬき、初段も取り、「腕立て70回・腹筋200回・100kgの人を楽々担げるまで体力がつき、やれば出来るという自信がつきました」と誇らしげに話し、高校時代の思い出はほとんど柔道部のことばかりでした。
卒業後は大阪の家具屋に就職しましたがすぐに退社、その後も次々に職を変わりましたが、運送会社で長距離トラックの運転をしている時に、たまたまラジオから聞こえてきたルーテルアワー番組に興味が湧きました。そして、これこそ神の思し召し、私の進む道はこれだと悟ったのは、北鈴蘭台ルーテル教会に講義を聴きに行った時でした。
1981年3月22日、洗礼を受け信者に。それから神戸ルーテル神学校を卒業して3年間伝道師として修行したのち、1990年、正規の牧師になられました。
八鹿ルーテル教会・西明石ルーテル教会を経て、2002年からはあおルーテル教会の牧師として活躍されています。活動会員70名。毎週礼拝では40~50名の前で説教をされていると聞き、人前で話すのが苦手だった彼からは想像もつかない思いでした。「イエスの教えを伝え、教えによって多くの人が救われ、悩み苦しむ人たちに手を差しのべ、しんどい仕事ですがやりがいがあります」とのことでした。
29歳の時、神戸ルーテル神学校に在学中、牧師の紹介で奥様と出会い結婚。3人のお子さんに恵まれ、幸せな家庭を築いておられました。
(文責:谷郷賢明)
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