前川 重康さん(有高20回)
酪農家にしてアイスクリーム店ブリランテ店長を訪問
前川さんは、専業農家の長男として将来は農業をと農業科に入学されました。酪農に興味を持たれるようになったのは、2年生の頃だそうです。
2年の夏、四国の山地酪農を専門にされている家で1ヶ月半の実習を体験されたことや、 野球部に入り汗にまみれて練習し帰りが遅くなったことを懐かしく話していただきました。
農業大学卒業後、友達の影響もあり、夢であった酪農に挑戦されることになりました。 高校時代の山地酪農の体験から、放し飼い(フリーストール)飼育を目指して、土地の確保から取りかかり、近隣の今田町で5ヘクタールを借り入れ、スタートされました。 順調に経営が進み、現在では成乳牛50頭・子牛30頭を飼っておられます。
50歳近くになられた時、酪農家としては既に安定していましたが、いつも抱いていた「別の世界を覗いてみたい」という夢と、自分の仕事に対し目に見える形での評価を得たい、勝負をしたいとのことから、自分の牧場から取れる新鮮な牛乳を使ってのアイスクリーム作りに着手されました。
平成10年の1年間は準備期間として、県内外の事例を見て歩いたり、多くの方々から学んだり研究したりされ、平成11年にアイスクリーム店「ブリランテ(輝き)」をオープン。 長女が製造技術・資格を取得して中心となり、「ここでしか食べられない」、新鮮さ・おいしさ・安全をモットーに製品づくりに取り組まれました。
一番気を遣うのは衛生管理で「一に洗浄、二に洗浄」を心がけ細心の注意を払っておられるそうです。
販売店舗も、直営店舗と卸売販売先(三田市・加西市・高砂市)で販売され、平成11年のスタート以来、堅調な売上げ実績と営業利益を上げて居られます。 私もこれまで3回ほど「美味しい」の噂を聞き食べに行っています。
ここまでやってこられたのも妻と子供が共に頑張ってくれたお陰です、と誇らしげに話して下さいました。
酪農家として、又店長として、ご家族と共に一心にお仕事に取り組まれている姿に感動しました。
(文責:谷郷賢明)
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