person柏木 茂さん(有高17回)

柏木ファームを訪問

高校時代は1組農業科、3年間担任をされた大西武先生が特に果樹専門の先生だったため、授業で桃や梨などの栽培方法を教わったこと、農当で朝早くから寒い中実習をやったこと、1年の時だけでしたが柔道部で汗を流したこと等を話して下さいました。

卒業後、明石試験場の農業講習所(全寮制)で2年間学ばれた後、昭和42年に20歳で吉川町農協に就職されました。経済・金融・営農指導員・総務部長・参事と務められ、農協合併に伴って本所の総務部長へ、さらに営農部長をされ、退職されました。

37年間の勤務の中も特に印象に残っているのは、57年から4年間、吉川町の酪農発展のため、北海道枝幸郡枝幸町字山臼の天北東部大規模草地1500ヘクタールへ生後1ヶ月の子牛30頭を運び、1年半で妊娠させて連れ帰る事業に取り組んだこと、又、同じく57年から12年間、育苗センターで苗作りに携わったことだそうです。

又、現役であった昭和62年に地区の農会長をされた時、東播用水事業の絡みで他の3地区とあわせた4地区でブドウ作りを始めたり、平成15~16年に区長をされた時、台風に見舞われて地区全体が大きな被害を受け、その処理に奔走されたりと、地域でも大活躍されています。

現在は、吉川町ブドウ研究会会長を務められるかたわら、20アールのピオーネの栽培と2.2ヘクタールの米(山田錦)づくりをされています。
24歳の時結婚され、2人のお嬢さんに恵まれました。本屋では柏木さんご夫婦とお母さんの3人家族、廊下を通っての別棟では、上のお嬢さんとお婿さんとかわいい女のお孫さん2人の4人家族が暮らしています。「保育所に通っている孫たちの送り迎えをしているのですよ」と満面の笑みで話され、充実した日々がうかがえました。

(文責:谷郷賢明)

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